少女たちの理由
特になし
「じゃ、じゃあ梢ちゃんから!」
「いきなり?!わ、私はハルさんに声をかけてもらったから入っただけだよ」
梢はあたふたしている
「声をかけられたってことは魔法使いの素質があったってことでしょ?羨ましいな」
マヤと楓が目をキラキラさせている
「じゃ、じゃあ次は私ね…」
「お姉ちゃん!」
次に話すのはサクラのようだ
「わ、私はその、目が見えないから…その…みんなに迷惑かけてばかりだったね…私は、妹ちゃんが入るって言うから入ったんだよ」
「うん、私は単純にほうきに乗りたかったから。それでお姉ちゃんもついてきたわけ」
「そうだったんだ…じゃあ、次はマヤちゃんの番だね」
「そうねぇ、私も楓ちゃんと同じ理由かな。ほうきになりたかっただけなの」
「そうなんだ。じゃあ、次はフミちゃんだね」
「あ、私ちょっとトイレ…」
そう言うとフミは部屋を出ていった
それを最後にフミは私たちの前から姿を消した
次の日
「フミちゃん、結局どこに行ったんだろう」
梢は空を見てつぶやく
「私たちで探すわよ。だから安心して人間界に帰ってね」
マヤは胸を張って言った
「そう…じゃあ頼むね!」
そう言って梢はみんなと別れた
フミちゃん、どこ行ったんでしょうね




