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私、魔法使いやってます!  作者: へこきま
魔法学校編
12/19

乗りこなせ!魔法のほうき!

特になし

マヤの号令で授業が始まった。

「よし、みんな揃ってるね。早速だけど今日は魔法の実技の基本、ほうきに乗る授業をしていくからね。まぁ、みんなはご両親のほうきに乗ったことがあるだろうからイメージはしやすいわね。あ、でも梢ちゃんは人間界から来たからわかんないか」

「人間界から来たの?!」

マヤが驚いて声を上げる

「そうだよぉ、梢お姉ちゃんすごいんだよぉ」

フミがふわふわした声で答える

「そ、そんな珍しいことなのかな?」

梢はあたふたする

「うん、珍しいよ!」

マヤが目を輝かせて話す

「うん、じゃあ何かわからなかったらみんなに聞くといいわ。じゃあ、みんなで中庭に移動しましょう。あ、でもサクラちゃんは音声付きの本がちょうど入ったとこだから図書館ね」

「わ、わかりました。じゃあ妹ちゃん、頑張ってね」

「うん!お姉ちゃんの分まで頑張るよ!」





「よし、じゃあまずは先生がお手本を見せるわね。きゃぱりりららら!」

アミ先生がそう言うとほうきが少しずつ浮かび上がる

「ね、こんな感じ。みんなもやってみて」

アミ先生は空中に浮かびながら言った

「さ、私たちもやりましょう」

マヤはほうきを掲げながら言った




「う、浮かない…」

「私も…」

マヤ、楓、はさっきから魔法を唱えているが全く浮かずに困っていた。無論、梢もである

「えーっと、こんな感じかなぁ?」

「って、フミちゃん?!なんで飛べてるの?!」

信じられないことに、最も幼いフミが飛べているのである

「フミちゃん、どうやったの?!」

マヤと楓が尋ねる

「えーっとねぇ、頭を真っ白にする感じかなぁ。飛ぶこと以外何も考えないといいよぉ」

「飛ぶこと以外何も考えない…わかったやってみる!」

マヤと楓は目をつぶり、呼吸を整える

「いくよ!きゃぱりりららら!」

マヤと楓の二人は同時に呪文を唱える




「と、飛べたー!」

二人は空中を飛んでいた

「フミちゃんの言ったとおりだ!ありがとね」

マヤと楓は地上にいるフミに手を振る

「どういたしましてぇ」

フミも手を振り返す

「…やっぱり似てる…」

アミ先生が顎に手を当ててフミを見つめる

「え、誰にですかぁ?」

「…なんでもないわ」



「ねぇ、マヤちゃん」

「どうしたの?楓ちゃん」

「梢ちゃんがまだ…」

楓はいまだ飛べずにいる梢を見つめる

「きゃぱりりららら!きゃぱりりららら!もう、できないよ!」

梢は何度も呪文を唱えるがほうきは浮かばない

「梢ちゃん!頑張って!」

マヤは地上に降り、梢の元へ駆け寄る

「梢ちゃん!飛ぶこと以外考えちゃダメ!」

楓もマヤにつづく

「梢お姉ちゃん頑張ってぇ」

フミも梢を応援する

「飛ぶこと以外何も考えない…よし、いくよ…きゃぱりりららら!」

梢が今日一大きな声を出す




「飛べた…飛べたよー!」

「やったね!梢ちゃん!」

マヤは歓喜の声を上げる

「や、やったー!」

梢はほうきから手を放し、手を上げる

「梢ちゃん!危ない!」

楓とマヤがそう言ったときにはもう遅かった。梢は真っ逆さまに落ちていく

「うわーーー!!」

マヤと楓、フミは目をつぶる



「きゃぱりりららら!」


どこからか声が聞こえる。声が聞こえたと思うと、梢をシャボン玉のようなものが包む。そして梢は噴水へ落ちる




「梢ちゃん!大丈夫?」

マヤと楓、フミが梢に駆け寄る

「しっかりして!」

楓が梢に手を伸ばす

「あ、ありがとう」

梢はハヤテに手を引っ張られ噴水から顔を出す

「梢お姉ちゃん、大丈夫?」

フミは心配そうな顔で梢を見つめる

「うん、大丈夫だよ」

「それにしてもあの高さから落ちて無傷とはね」

マヤが不思議そうな顔で梢を見つめる

「なんか、落ちていくとき何かに包まれた感じがしてさ」

「包まれる?」

楓が首をかしげる。

「うん、私もよくわかんないんだけどね」

梢は笑って答える

「…って、あれ?アミ先生は?」

フミが辺りを見渡して言った




「やっぱりあなただったのね。あの魔法が使えるのはこの学校であなただけだもんね…ハルちゃん」

「べ、別にあの人のことが心配で来たんじゃないんだからね」

「誰もそんなこと言ってないわよ。ありがとね」

「アミ先生―!」

四人の呼ぶ声が聞こえる

「じゃあ、私はこれで」

「このことはあの人には秘密だからね」

「ふふふ、わかってるわよ」




「アミ先生、どこ行ってたの?」

ハヤテが尋ねる

「ちょっと、ね?」

「なにさー――!」



「ぐしゃん!」

梢が大きなくしゃみをする

「梢ちゃん、着替えなきゃね。保健室、一緒行こ?」

マヤは梢の手を引っ張て校舎の方を指さす

「う、うん」



この後、梢は風邪をひき、せっかくの休みを無駄にするのだった




「校長先生、やはり気になるんです」

「例の生徒ですか?」

「はい、やはり彼女は…」



久しぶりにハル登場!

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