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プロローグ

初めまして、マリアナ海溝のカルパッチョと申します。初の連載を始めました。是非この作品を皆様に楽しんで頂けたらと思う限りです。



さて、この「日本最大怨霊呼び出したけどお母さんいるから多分大丈夫!!!」についてですが、伏線とまでは行かないかもしれませんが、少しずつ物語において匂わせをしていっていますので、考察等してみるのも面白いかもしれません。新鮮な地獄をお届けする準備は万端です!それでは。




「私の、赤ちゃんは」









薄気味悪い生温い風が吹き荒み、上下左右も分からないような暗闇の中にその女は立っていた。手には最愛の我が子だった物が赤く染まっては収まっている。







「なんで?なんで喋らないの?なんで?なんで?なんで動かないのなんで?なんで?なんで?なんで?なんで冷たいの?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?なんでなんで?」










彼奴の娘はあんなに健やかに、あんなに大きくなって。あんなに可愛くなって、それであんなに持て囃されている。____私の子は、赤ちゃんのままなのに。私と一緒に、冷たくなって止まってる。




憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましいなんで彼奴ばっかりなんで彼奴ばっかりなんで私ばっかりなんで、なんで、なんで。












「___だから次は、私が」



ぎょろりと目玉を剥き出しにして、何かに威嚇する様に。何かに警告する様に。その女は、自信にしかみえぬ幻覚の憎き女にそう告げる。次第に声を荒らげて少しずつ叫び声へと変わるその声は、どこか寂しさを含んでいる気がした。








「…憶え、てろ。おぼえてろ、覚えてろ、…わたしが、わたしが私が!…愛される、わたしが、幸せになる!お前のその子を!私が!私が奪う!守ったって無駄だ、無駄だ、無駄だ、無駄だ無駄だ!!!!!お前が私にした様に、私がお前を憎んだ様に、…お前は!今度こそ!!!!」









最後まで言い切りはしない。だからこそ残り、気味悪さと真の意味を放つ女の言葉は、当たり前のように誰にも届かない。ただそこに、確固とした意志を、呪いを、憎しみを。死して尚遺して、女は消えるのだ。























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