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プロローグ
その日、私立明光学園は異様な事態に陥っていた。
と、いうのも生徒だけに限らずこの学校中全ての女性がスカートの下にジャージを着用し、男性に関しては何故か頬に真っ赤な手形がついている者が大多数を占めているのだ。
登校時に一人の女子生徒に起こった悲劇が全ての始まりだった。いつものように徒歩で通学し、いつものように校門前で合流した友人と上履きに履き替えるべく昇降口に向かっていた彼女の足元を何かが過ぎった、その瞬間。盛大にすっ転んでしまったのだ、少々子供っぽい下着を丸見えにして。
もとから彼女がドジだったのなら、単なる笑い話で終わったのだろうがそうはいかなかった。真っ赤な顔をして目に涙を浮かべながら慌ててスカートを直した彼女が見たのは、いたるところで彼女と同じように下着を晒しながらすっ転ぶ女性達と思わぬ眼福に鼻の下を伸ばしては、女性達から手痛いお返しを喰らう男達の姿だった。




