第三話 気持ち
光が暴動団の見張りを殺し生徒を解放してから一時間光は武器をかまえ辺りを牽制していた。
「まずは武器庫に行って武器を奪う。半分はそれでもう半分は敵の様子を探りに行ってくれ。」
「わかった。じゃあ足の早い子が敵の探りにいくってことでいいわね?」
生徒会長である麗野辺 幸〈まのべ みゆき〉は光の作戦にうなずきすぐに分ける。
足の早い順に五十人選びそれを分けて作戦に移った。
そして残った人は学校内にいる敵に見つからないように隠れていることとなった。
「それからこれ。さっき俺が殺した奴から奪ったトランシーバー。偵察組と隠れ組で持っててくれ。隠れ組で地図かなんかで印していけばいいだろ。」
「わかった。だけど地図は?」
幸はそう光に聞くと
「あの・・地図ならあります。一年の時に書き記したのならまだ・・。」
とおとなしそうな声で隠れ組の子が言った。
そしてがさがさとポケットを探り手帳を取り出した。
開いてみると丁寧に性格に印された学校の地図があった。
「私かなりの方向音痴なので地図がないと迷ってしまうんです。」
「あなた名前は?」
「葛城 清音〈かつらぎ きよね〉です。」
「サンキュー清音!じゃあ作戦開始!!」
光の言葉で全員が動きだした。
光は武器庫らしき所の目星がついているらしくどんどんと進んでいく。その間にもたくさんの敵と会ったが光は迷いもせずに打ち殺した。
学校がだんだんと赤く紅く染まっていった。
「・・・ここだ。」
あまり使われてない教室。
そこを開ければたくさんの銃や爆弾があった。
「銃の弾やマシンガンを出来る限り持て。そんでさっさと戻るぞ?」
光がそういえばみんな言うとおりに動いた。
出来得る限り持つと隠れ組の待つ教室へと急いで戻る。
生き延びたいという気持ちだけで。