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スダチと一緒に居住区の見回りに行く②


 俺は地下鉄構内にあるドラム缶ロボットをアクセスする。そこは六畳の部屋に一部が畳式になっている。そこは駅員の休憩室と思っていたが、ハンゾウとコナの家らしい。それを聞いた瞬間、ビビった。自宅にしては思いっきり物が少ない。しかも唯一ある棚の推理漫画や小説は全部コナの物だし、ハンゾウの持ち物はコナよりも少ないのだ。

 リュウドウ曰く、ハンゾウはミニマリストであまり物を持ちたがらないようだ。と言っても薄給の武装機体兵よりも物が少ないんじゃないのか? これ? 

 そんな部屋に俺が操作するドラム缶ロボットを置いても問題が無いらしいけど、俺はちょっと申し訳ない気がする。

 そうしてドラム缶ロボットを操作して、居住区へ向かう駅に行くためにホームへと行く。ロボットのくせに電車に乗って向かうのだ。何だかなとは思っている。

 ホームを向かう際、駅員以外の人間とはすれ違わなかった。まあ、地上に路上販売や屋台が行っただけなんだけど。店を見て回っているとサトウがやっている古本屋【ランプ堂】が開いていた。


「おや、ユウゴじゃないか。覆面の刑事が見回っているのに自主的に見回りかい?」

『しないよ。これから居住区の見回りに行くんだ』


 店先に出てきたサトウは「大変だねー」と他人事のように言う。なんとも呑気な発言だが、こいつがやっていることも警察にとっては眉をひそめる行為だ。


『あんたの所も店をやっているけど大丈夫なのか? 著作権とか気にしないでコピー本を売っているし』

「それは今、出していないから大丈夫だし、一応著作権切れの物をコピーしているだけだから」

『それから無断営業じゃないのか?』

「心配、ありがとう。つい最近許可取ったから胸張って営業できるよ」


 ニマニマと笑って言うサトウ。俺はちょっと懐疑的だった。いや、つい最近、許可を取ったって、そんなに簡単に取れるもんなのか? 許可って。

 そんな心温まるサトウのコミュニケーション後に、ようやく居住区へ行く電車に乗る。乗車しているのは俺だけだった。見回りをする前は結構利用していた人は多かったのに、みんな後ろ暗い事が多いんだなって思った。

 まあ、地下鉄は物資を運ぶ重要なルートなので、利用者は減ってもあまり関係ないのだが。



 しばらくして居住区の駅について俺は降りる。そこから一本道を進んでいくと警察署だ。

 ここは警察が見回りしなくても、ほとんど人がいないしびっくりするくらい閑静である。ただコンビニとか電脳カフェとかあるお店の周りには少数だが人はいて、俺は小さな商店街と思っている。

 そんな時、コインロッカーが並んでいる場所があった。一応、現金で入れてロッカーを使える事も出来るが、ネットで支払って利用できるとロッカーについている使い方に書かれていた。

そこに一人の女の子が大きなロッカーを開けていた。中から大きなトランクを出して、ゴロゴロと引きづっていた。

 何でこの子に注目したかと言うと、大きくて目立つヘッドフォンをつけていたからだ。

 彼女は無言で歩いて行ったのを、俺は眺めていた。


 ようやく警察署に着いた。スダチはすでに着いているのかな? 遅刻はしていないだろうけど、俺のいない所でトラブルが起きなければいいな。

 キュルキュルと音を立てて警察署内に入って行った。


「はあ? どういう事だよ!」


 入った瞬間、スダチの怒鳴り声にやる気が萎えていった。




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