第一話のあらすじと登場人物
【あらすじ】
やあ、初めまして。俺の名前はユウゴ。脳しか無いけど、よろしく。
ん? 物語のネタバレをするな? 安心してくれ、脳しか無い人間って言うのはこの世界じゃ珍しくないんだ。何せ、戦争で生み出された武装機体兵と言う改造人間も出たりと、癖が強い奴ばっかりしか出てこない。電脳空間も出てくるけど、脳だけの人間が黒幕で操っていたなんてよくある展開は一切ない。しかも脳だけと言うのは不便だし、俺の雇い主は俺のスペックを無視して電脳空間じゃなくて現実世界の方の仕事ばっかりやらせる。俺の実力が一切活かされることが出来ないんだけど!
そんなある日、【電脳疎開】と言う体験版が送られてきて、とある少女が戦争が終わっても電脳疎開の空間に出られないという事実を知った。そして出るためには、まず先に彼女の体を探さなくてはいけない。俺は電脳疎開している少女の居場所を探しつつ、雇い主であるリュウドウが持ち込む仕事も行う。頼もしい事にリュウドウの所の武装機体兵のナズナ達も手伝ってくれるとの事だったので、電脳疎開した少女の体を保護してもらう事になった。
電脳疎開した少女の体はどこにあるのか? 何で戦争が終わったのに電脳疎開させているのか? 様々な謎を解いて、少女をレモンクラッシュした現実へ返すことが出来るのか? サイバーパンクなのに人情味(?)と下町風景が広がる、奇妙なSFが始まった。
【主な登場人物】
ユウゴ 俺、語り部
トウマ 俺の脳とくっついている猫のように気まぐれな男
リュウドウ 俺の雇い主
ナズナ 武装機体兵のしっかり者の少女。
フキノ 武装機体兵の呑気な少年。
アンズ 武装機体兵の暴れん坊な少女。
リサ 武装機体兵の体の一部を移植した機体持ちの女性。人生微糖の店長
コナツ 電脳疎開をしている女性
ハルキ 電脳空間企業【ベル】の社長
チアキ 電脳空間企業【ベル】の広報担当




