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終わりの始まり

前回までのあらすじ

流れ星と思っていたのは、なんと隕石だった。隕石が避難所の体育館に落ちてくると言う気がした

みんなは一斉に出入口へと向かう!しかし、その瞬間、目の前が真っ暗になった。次に気付くと

そこは...。夢かと思いたくなるような世界になっていた。

思はず智和は吐いてしまった。家族はみんな死んでしまったのかと思ったが、花織のか細い声で

目を覚ます。

その声のする方に、必死に走った。家族が生きている期待をして...。だが、そこには見るも無残な

母さんの姿と泣く花織の姿が!父さんは、どこいるのか尋ねると狂ったような返事をする妹。

周りの異常さに怖くなり、花織の手を引いた。引っかかれても離さなかった。

外に出ると父さんが居たが、足と目を負傷し動けなくなっていた。

父さん、智和、花織、二人だけで逃げるようにお願いしてきたが、俺たちは断り一緒に逃げようと

言う。

父さんは、俺たちへの思いを語り父さんは俺に花織を守るように言った。

出来ないよ...、父さん...。

父さんは、お前ならできるといい諦めず走れと言った。この言葉どこかで聞いた気がしつつ、身体に

稲妻が走り無意識の内に花織の手を握りしめ走っていた...。

(智和)俺は、走った。必死に、走り続けた。どこに行く当てもないのに...。

ハァ...、ハァ...、どこに行けばいいんだ...、先が見えないこの暗闇の中で俺はぁ、花織を守れるのか?

臆病者の心が疼く...。何も分からない、分からない。

(花織)お兄ぃ...どこに行こう?

(智和)ハァ、ハァ。どこに行こう?

(花織)お兄ぃ...?

(智和)父さんは、花織を守れって言ったけど俺には分からないんだ...。でも、でも。まだ、何か

出来ることがあるはずだ!...そうだ、俺のオカルト研究部の悪友の辻霧 禅の居るかもしれない

スメラノキミ神社に行けば良い気がする...。そんな気がした、体育館で別れたあいつらもいる

かもしれない。

花織、スメラノキミ神社に行くぞ!そこには、頼れる奴らが居るかもしれない!(頼れる人なんて

本当はいないかもしれないのに...)

(花織)お兄ぃ...その神社には何があるの?後、人もいるの?

(智和)あぁ、あそこは昔それも戦時中に近くに防空壕を掘っていたという事を禅から聞いたことが

あってなぁ!ハァ、ハァ。そこに行けば助けを求める手段があるかもしれないんだぁ!

だからまだ、諦めるなよぉ!花織ぃ!

(花織)うんっ!お兄ぃ...の言う事に従う!

(智和)ハハハッ...、俺の悪友は最強だからなぁ...!

時は流れ、スメラノキミ神社に着いた。そこには、大勢の人々が居た。負傷者の手当てをする者、

神頼みをする者、連絡手段を模索する者たちが居た。まだ、諦めてはいない人たちが居ると思い

少しだけ俺たちは安堵した。

(???)智和じゃないか、生きていたのかぁ!お前の悪運の強さは異常だなぁ!

この声は、鐘円 翔也だったか...?

(鐘円 翔也)そうだぜ!クラスのムードメーカーとは俺様の事だ!

(智和)という事はここにはクラスで一番のイケメン、(龍間 剣斗)も居るのか?翔也。

(鐘円 翔也)ん?いや?あいつは見たことないな?野垂れ死にんでいるとかぁ?

(智和)野垂れ死に...翔也、お前こんな時ぃ!

(鐘円 翔也)おいおい!ケンカしている場合かよぉ!智和さんよ~、へへっ!

(智和)この野郎...!!

(花織)お兄ぃ、こんな人に構ってないで禅さんたちを探しましょう?

(智和)そうだな、こんな気が狂ったやつを相手にしてられないな。

(鐘円 翔也)ひへっ!ナァ~ンニモ、シラナ~イクセニ~ヨ~。

(智和)うぅ...、臭い。翔也の息から生ごみのような臭いがした気がした。

(花織)行こう...、お兄ぃ...。

(智和)あぁ...!

俺たちは、変に狂った翔也から離れ禅たちを探した。すると!

(一十 三朗)あぁ!智和くんでやんす~。

(辻霧 禅)智和殿で、ござる~!お~い!こっちでござるー!!!

(智和)こんな頼もしい声は、聴いたことないと俺は思った。生きていたんだ、俺の悪友たちは。

みんなぁ!三朗ぅ!禅っ!後、あれ?加奈恵部長は?

(一十 三朗)あれ?一緒じゃないんでやんすか?おいらたちは見てないでやんすよ~。

(辻霧 禅)吾輩も探したでござるが、どこにも居なかったでござるよ。

(智和)そうか...部長、まさか、もうすでに...。

(花織)こんばんは、お兄ぃ...の悪友さんたち。

(三朗、禅)こんばんは、花織さん。

(一十 三朗)花織さん、ケガはないでやんすか?

(花織)私は無いですがお兄ぃ...右腕のほうか私が錯乱状態の時に引っ搔いた傷があります。

(一十 三朗)智和くん、右腕を見せるでやんす。

(智和)あ?あぁ...!はい。

(一十 三朗)ケガしているでやんすからこの包帯と消毒液で、傷を癒すといいでやんす。

(智和)いいって、こんな傷、舐めれば治るって!

(一十 三朗)だめでやんす!放置すれば化膿し下手すれば死ぬ場合もあるでやんすよ~。

(辻霧 禅)そうでござるよ~、智和殿~。擦り傷でも甘く見ると重症化する場合があるでござる。

(花織)私が、お兄ぃに消毒液と包帯を巻くわ。

(智和)いいって、自分で出来るからぁ!花織は、休め。

(花織)今の私にはこれくらいしか出来ないから...、させてください。

(智和)そこまでいうなら、お言葉に甘えて。

(花織)フフフッ...、ありがとう、お兄ちゃん。

(智和)なんだよ、改まって...。可愛い奴だな、我が愛しの妹よ。

(花織)フフフッ...、なぁ~んにもない...。さあ、これで大丈夫でだよ、お兄ぃ!

(智和)ありがとうな、本当に。

(花織)うんっ!

(辻霧 禅)二人ともちょっとこっちに来てくれないか?

(智和、花織)何だろう?

(一十 三朗)なんでやんすか~これ~、どういう意味でやんすか?

(花織)どうしたんですか?悪友さんたち。

(智和)おいおい、どうした二人とも。

俺たちは神社から離れた小さな祠を見つけた。

(一十 三朗)すごい古い祠でやんすね~実に興味深いでやんす~。

(辻霧 禅)ん?何か書かれているでござる?でも、読めない文字でござる。

(花織)天ノ白キ王ガ堕チル時、地ノ黒キ王ガ、底ノ底、カラ、復活スル。

って、書いてあるわ...。

(智和)どうしてそう思うんだ?花織?

(花織)私にも分からないわ、ただ、情報が頭に流れてきて口から言葉が。

(辻霧 禅)もし、この通りの意味だとして分かる人はいるでござるか?

こんな祠があるなんて先祖代々にスメラノキミ神社で神様を祭ってきたでござるが知らなかった

でござる...。まさか、地震で地盤が変わって姿を現したのやも知れぬでござる...。

(一十 三朗)皆さん、外から悲鳴が聞こえないでやんすか?

(祠の外の人たち)うわぁ!やめろぉ!殺さないでぇええええ!!!

(智和、花織、三朗、禅)っ!!!

(一十 三朗)皆さん、どうしたでやんs...かぁ...。

その瞬間、三朗の頭が身体から離れた。

      ぷしゃあああああぁぁぁ!!!(血しぶきの音)

(花織)え?ええ?

(辻霧 禅)三朗殿?え?

(???)やぁ、やぁ。みなさん、お揃いでぇ~!えええぇぇぇ!!!

(智和)その声は、翔也ぁ!

(鐘円 翔也)おおあたり~、だよ智和く~ん...!!

(花織)え?なんで?翔也さんが?

      ぐさっ...(刺さる音)

(智和)花織ぃ!!!

(花織)え?なんでお腹が熱いのぉ?えぇ?死ぬのぉ??私ぃ...。

      どさっ...(倒れる音)

(智和)ハァ...ハァ....どうしてだろう。なんでまたこの世界は俺から大切な人を奪うのか...。

花織ぃ!、翔也ぁあああ!お前ぇ!!とっさに身体が動いた。思い切り翔也に向けて己の

持てる最大限の力で拳を振るう。が、人とは思えないありえない力で拳は阻まれた。

くそっ!どうなってんだよぉ!

(辻霧 禅)ふんっ!

      ガァ!(翔也の頭を木の板で殴る音)

(智和)禅!

(辻霧 禅)智和殿は、逃げるでござるぅ!ここは吾輩が食い止めるでござるからぁ!

速くぅ!逃げろぉ!!!

(鐘円 翔也)このデブぅ!舐めんなぁ!!おらぁ!

(辻霧 禅)ぐぅ...!逃げるでござるぅ!智和殿ぉおお!!!

(鐘円 翔也)おらぁ!死ねやぁ!

      ぐさっ!!!(刺される音)

(辻霧 禅)うぅ!痛いでござるぅ~がこの脂肪には効かないでござるぅ!!!

(鐘円 翔也)しつこいデブには、これだなぁ!

翔也が手を取りだしたのは、見たことない形の銃だった。

(鐘円 翔也)死ねやぁ!

(辻霧 禅)当たらなければ、どうってことはぁ!

      ドシュ!(銃の音)

(辻霧 禅)見切ったぁ!!!

禅が見切ったはず銃弾はあり得ない方向で拘束に曲がり、禅の額に直撃した。

(鐘円 翔也)ひゃはぁあああ!死んだぁ!

(智和)禅...おい、禅!

      どさっ...(倒れる音)

(智和)うそ、嘘だろぉ?禅...!三朗...、花織...。

(鐘円 翔也)これが、うそじゃないんだわぁ~智和く~ん!死ぬ準備は出来たかい?

(智和)え?死ぬ?なんでぇ?え?みんなぁ?

(鐘円 翔也)あーあ、壊れちゃったかなぁ。ハハハッ!じゃ~あ、死ね。

      ガバッ!(翔也の背後をつかむ音)

(鐘円 翔也)おい!離せこのアマッ!まだ、生きているのかぁ!これだから未来人は、

バカみてぇにしぶとい!

(智和)未来人?

(???)智和くん!早く祠に目の前で叫んで、戻れと!早くぅ...!こいつを止められる内にぃ!

(智和)加奈恵部長!?

(鐘円 翔也)くそっ!離せやぁ!

(本郷 加奈恵)いいから早く...!

(智和)あぁ!分かった!

(鐘円 翔也)やべぇ!ここで行かれたらまた、上司に言われるじゃないか。

こうなったら、仕方ない...。

翔也の身体が光始めた。

(本郷 加奈恵)智和くん...、早くぅ!!抑えきれない!

(鐘円 翔也)ひひゃははははっ、終わりだぁ!

      バァン!(爆発音)

(智和)ハァ...、ハァ...、ハァ...。

目の前は、真っ暗だった。あれ、俺は死んだのかぁ?

(???)諦めてはだめですよ、智和くん。私が、何とかするって言ったんだから...。

(智和)この声は、この聞き覚えのある声はぁ...。

      いらっしゃいませぇ~!!

(智和)ハッ!ここはぁ?たしか、うぅ...、月刊ヌ~を購入したコンビニ?

思い出せない、何か凄く恐ろしい事が起こっていたのに...。



これは、九道 智和の運命が交差する世界だ。




諦めるなぁ!智和ぅ!は、作者のお気に入り。

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