そう、彼は産声を上げた。
前回までのあらすじ
智和は、<〇>の力によって夢を見せられて弄ばれていたが夢の中の時護 鈴の一言で夢だと
目を覚ました。
目を覚ました世界は、崩壊した本当の世界だった。
智和は最後の力を振り絞り、スメラノキミに変身して<〇>に抗ったが無駄だ。
最後は、心臓を一突きで命を落とし人族の物語は幕下すかと思えば、作者を名乗る謎の存在の手で
過去に戻された智和の運命とは、どうなるのだろうか。それは、作者のみ知る。
西暦2008年、7月10日。
病院で彼は産まれた。
おぎゃあああぁぁぁー(智和の産声)
(病院の看護師さん)元気な、男の子ですね。おめでとうございます。
(九道 里花)なぁ~んて、かわいいのかしら。さすが私たちの子、あ、手を握ってくれた。
フフフッ...、ほぉ~ら、ママですよぉ~。
(智和)うぅ~、うぅ~...。
(九道 和平)ハハハッ...、ほぉ~ら。お父さんだぞぉ~。べろべろばぁ~。
(智和)うぅ...、うぅ...えぇ~ん...!!!
(九道 里花)あぁ~、智和ちゃんをが泣いちゃったじゃない!でも、泣いている姿も愛おしいわぁ。
(九道 和平)どっちに似ると思うか?里花さんか?それとも...。
(九道 里花)さぁ~、それは分からないわ。でも、似なくていいからただ優しい人になってほしい。
人を思いやり、誰より愛が深くてでも悩んでもしてほしいかな私は。和平さんはどう?
(九道 和平)そうだな~、やっぱり分け隔てなく手を指し伸びることが出来る人になってほしいな。
後は、俺みたいにイケメンになってほしい!
(九道 里花)まあ、笑。和平さんらしい回答ですね。でも、一番は元気で居てくれるだけでいいの。
(九道 和平)ああ、そうだな!だからもう一度、べろべろばあ~!
(智和)うぅ...、うぅ...。うきゃあ。
(九道 里花)あらぁ?今度は笑っているわぁ。フフフッ。
(九道 和平)そうだ、優しい子だな。智和は。ハハハッ。
時は進み、西暦2011年のとある日の幼稚園にて。
(幼稚園児たち)ぶーん!飛行機だぞー!車もぶーん!ぶーん!きゃっ、きゃっ!
楽しい~。
(智和)僕も友達が欲しいなぁ!ねぇねぇ、僕と友達になってよ!みんな!
(幼稚園児たち)え?お前は泣き虫だから仲間に入れてあげなぁ~い!ギャハハハッ!!!
(智和)なんだよ、みんなぁ...。ただ僕は友達なってほしいだけなのに!うぅ...、うぇええ~ん...。
(???)ともかずくん、だいじょうぶ?ハンカチをつかう?
(智和)う...ん、ありがとう...、すずちゃん!
(すずちゃん)ねぇ、あんなわる~いひとたちとお友達になるより私とお友達になりましょう?
(智和)うぅ...、でも僕、泣き虫だし弱いし、男らしくないし...。
(すずちゃん)関係ないわよ、そんなこと。だから、ね?私とお友達になってよ、
誰よりも優しいともかずくん!
(智和)う...んっ!ありがとう、すずちゃん!
そして僕らは友達になった、僕にとっては初めての友達。かけがえのない大切な人。
また少し時は進み、西暦2013年のある日の図工の時間。
(すずちゃん)ねぇ?ともかずくん、何をかいているのぉ?
(智和)うん?これは、僕のヒーローさ!なぁ~んでも出来ていつか人類を救ってくれるんだ!
(すずちゃん)ヒーロー?救う?人を??
(智和)そう!だから、僕のヒーローなんだ。僕らが困ったときに必ず助けてくれる黒い王さま。
(すずちゃん)くろいおうさま?悪の親玉ぽい見た目だけどぉ?
(智和)見た目が悪くてもかっこいいから、だいじょうぶ!いつか必ず来てくれるから!
すずちゃんには居ないのヒーロー?
(すずちゃん)う~ん...それはねぇ~キミだよ。
少し戻って、西暦2008年、7月10日。
(九道 里花)私たちの希望は必ず守り抜いて見せるわぁ、きっと。
(九道 和平)あぁ、智和は最初の神。始め人の血を受け継ぐ者だからな。みんな、来たぞ!
(???)私たちにお任せください、主様。
パリィーン!!!(里花と和平と???がいる病室の窓が割れる音)
<〇>邪魔するぜぇ?人族さんよぉ~?
そして時が進み、西暦2022年の7月の夏休み。
ふわぁ~、良く寝たなぁ。
今日は何をしようかな、ゲームか絵を描くかそれともここでダラダラと小説まがいのものを
書きなぐるか。よし、散歩をしよう!
九道 智和、14歳は長いようで短い夏休みを過ごすのだった。
人生が巻き戻るなんて、神業だ!ずるいぞ、智和。




