ダレて昔みたいに小説を書けなくなったあなたへ
名もなき未来の小説家たちへ
自分には文才がない。かれこれ10年以上、小説家になろうに小説を投稿し、連載を7作(その内完結したのは2つで一つは新たに書き直すという形で残した)、短編を21作品投稿したが、始めた当初と比べて何かを書く情熱は減った。自分を鼓舞しようと賞に応募したりして追い込んでみたものの、最近はその効果も薄れて、今は惰性で小説を書いている。一応、現時点で投稿している作品は完結させたいと思っているのだが、昔と比べて想像力は落ち、代わりに必要ない自分の完璧主義な部分が浮かび上がり、執筆作業を邪魔して、書いては消して書いては消してを繰り返している。
最近気づいたことなのだが、小説の設定や冒頭の部分を考えるのは好きだ。新しい世界を想像してそれに浸りながら妄想するのはすごく楽しい。
そうして小説を書き始めるのだが、少し経つとその物語の終わりが見え始めて、途端に書く気が失せるのだ。まだ考えがまとまってない段階で最後まで書き切ればいいものの、途中でここの設定ってどうだったっけと考え出したが最後、めんどくさくなって放り出してしまう。しばらく放置すると思いついていた設定なんかを忘れてそれを思い出す作業が面倒くさくなって、そして最終的にはやる気がなくなって、リアルの方でやらないといけない仕事の方に思考を戻してしまうのだ。
これに加えて物語の結末が見えてしまうと自分の書いた作品なのに興味がなくなってしまう、という不思議な現象が起きる。
そんな感じでダラダラと書くものだからブックマークをしてくれた人に飽きられて随分と読者が減ってしまった。もう少し勢いのある頃は毎日投稿だってしていたのに今は1話書くのでさえ一年かかるという体たらくだ。
皆さんはどうやってモチベーションを保っているのだろうか?
文章を毎日書いて投稿できる人はすごい。君たちはみんなが途中で投げ出してしまうことをやり遂げている。どこの馬の骨だか知らねえが、と皆さんは思うかもしれないが自分は日夜小説を書き、投稿し、読者を楽しませる名もなき未来の小説家たちを応援している。
もう小説家デビューした人もこれから、というあなたも一緒に頑張っていこうではないか。
いつかどこかの書店で我々の作品が並ぶその日まで、ダラダラと書き続けていくつもりなので皆さん、また次の作品、次の1話にてお会いしましょう。
一なろう投稿者より