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朝寝坊

夜遅くまで本の世界にいた私は

朝日が高くなってようやく目が覚める

時計を見るともうお昼と言ってもいい時間だった


両親から蔑まれている私の部屋には

使用人も寄り付くはずもなく

朝ごはんが届くこともなければ

起こしてくれる人もいなかった


1人に慣れて

今では身の回りの世話をしてくれる侍女がいなくても

自分でできるようにはなったが

朝は起きられずこんな時間になってしまう


ネグリジェなんて上等なものは持っていない為

小さくなって切れなくなってしまったドレスを

なんとか縫い直し着ていた。

幸い学園では制服着用が義務付けられているため

毎日おなじ服でも違和感はなかった。

制服に身を包み、今は面影もないが小さい頃は

タンザナイトのようですねと褒められた青色の長い髪を

耳の上で結う。

そして朝食は随分昔から無いため諦めて

慌てて鞄を持ち学校へ向かう


「おはようございます」


授業中の教室の扉を開ける


「フォルディアン嬢おはようございます

授業を続けるので席に着いてください」


「はい」


オールレアン先生に言われるがまま席に着く


「おはようフォルディアン嬢

今日も遅かったね

昼休憩に間に合わないかと思ったよ」


「おはようございますリスティド様

間に合って良かったですわ」


後ろの席でこそこそと挨拶をかわしていると


オーケストラの音が聞こえてきた


「では、本日の授業はここまでですね」


級長が号令を出す

「起立、礼」


「ありがとうございました」


淑女の礼で教師を見送った




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