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プロローグ【ゲームの世界】

とある社会人であった主人公がゲームの世界に来た話になります。


ゲームの世界に来た主人公は、あるキャラになっていた話になります。

竜が守護する世界の物語

(The story of the world protected by dragons)


【プロローグ】




◆◇◆◇◆◇◆


昔、世界には光を司る神と闇を司る魔王がいた。


光を司る神は、地上の生き物を見守っていたり、その力で命を育んだりや困難をに手を手を差しのべていた。


反対に闇を司る魔王は、その力で他者を痛めつけたり、苦しめ命を奪っていた。


そんな反対の存在である神と魔王は、次第に互いの存在が許せなくなっていき、最終的にはお互いの存在を懸けて争いを始めた。


神は自分の眷族や地上に存在する人類や精霊などを味方に。


魔王は自分の眷族である魔族や凶暴な魔物を操り、悪魔を召還しては世界全体を戦場にしながら争いを繰り広げる。



その世界全体を戦場にした争いは、神と魔王のお互いは争い勝つため、神は非力な人類に加護という祝福を与えたり、自然を司る精霊にその力を存分に発揮出来るよう人間の中から契約者を選び、その上精霊心具を与えたりする。


魔王は自分の眷族である魔族と魔物に自分の加護を与え操り、悪魔を召還しては人間の中から悪の心を持つ者を自分達側に引き入れたりして戦力にしていた。


その世界全体を戦場にした神と魔王の争いは、世界に存在する生き物を巻き込んでは長きに渡って続いた。


そして、争いの末に魔王は深手を負いながらも神を倒すが、魔王に破れた神は魔王に敗れる前に自分の眷族である8体の聖竜に自分の残った力を与え、その8体の聖竜は神から与えられた力を使い、人類の中から自分の力を受け入れれるだけの器と精神を持った人間を魔王を倒す為の勇者として契約する。


その後、8体の聖竜は自分の契約者である勇者と力を合わせることで、魔王を倒しては世界全体を巻き込んだ争いに終止符を打つのであった。


そして・・・


召還者であった魔王が敗れたことで悪魔は自分の世界に還り、魔族は大陸の何処かに消え、魔物は弱体化し、8体の聖竜は世界の各地に眠りについて世界の平和を見守る。

聖竜の契約者である勇者はある国を興してその王家になって世界の平和を維持する役割を国全体で努め、自分の死後は子孫にその役目を託すのであった。


◆◇◆◇◆◇◆


「───その勇者が興した国が我々が今住んでいるこの国【ブレイブ・キングダム(勇者の国)】であり、今の我々が住んでいるこの国こそが、かつての勇者が興したその国なのじゃ」


ある村でお爺さんが、昔にあった神と魔王の争いの話に自分達が住んでいる国の始まりの話を村の子供3人に言い聞かせていた。


「すげぇー!!──ッ!!エリューじいさん!じゃあ、じゃあさー!今のこの国の王様や王家の人はその勇者の子孫なのか!?」


「そうじゃよカイン」


自分達の国の王様や王家の人間が、エリューじいさんが話した勇者の子孫であるのかと興奮して聞くカインに、そうじゃよと首を縦に振るエリューじいさん。

自分達の国の王様や王家の人間が勇者の子孫であることを知ったカインはテンションが上がって1人で騒いでいた。


「…………でも、おじいちゃんが今さっき話したことって神話の話でしょ?そんな話って本当のことかしら?」


「ま、不味いってそんなことを言ったら!?」


「でも~~、リグルもそう思うでしょ?」


「だからって、マナのその発言は国王や王家への不敬になるから駄目だよ!それにそんなことを言えばエリューじいさんが…………」

(不味いよマナ!国王や王家を疑うような発言をあのエリューじいさんが黙っている訳が無い──)


カイン以外の子供の内、女の子のマナがエリューの話がそんなの神話の話でしょ?だと言って信じられないとぼやくのをもう1人の子供であるリグルが、今のマナの発言は国王や王家に対しての不敬な発言になることや、そんなことを言えば先程まで自分達にその話を言い聞かせていたエリューが黙っていないと思い慌てて止めようとするが……


「バッカモーーンッ!!今の話が本当にあった話ではなく神話の話で信じられないじゃと!?なんて……!なんてバチ当たりなことを言うのじゃッ!!!」

ーーーキィーーィーンーーー!!


「「「うっ!?」」」


マナの国王や王家に対しての不敬な発言を制止させようとしたリグルの行動は間に合わず、マナの発言が聞こえたエリューがマナに対してバチ当たりだと大声で怒るのを近くにいたリグルはカインとともにマナがエリューに叱る声の巻き沿いになる。

カイン達3人はあまりのエリューの怒声に、そのままエリューの怒声が止むまで耳を塞ぎ続けていた。


「────だから今ワシが話したことはこの国に昔から伝わる話であり、この話は教会の法皇様も本当のことだとお認めになった話であるのじゃっ……!3人とも、だから今の話は神話の話でも本当にあったことじゃとわかったかいのッ!!!」


「「「わかったッ!わかったよエリューじいさん(おじいちゃん)!!」」」


「本当かいの!!」


「「「本当!!本当だよ(だぜ)!!」」」


「………ふん!分かれば、分かればそれでよいのじゃ……!!」


「「「(ほっ!)」」」


カインやマナにリグルは、エリューの話が神話の話ではなく本当の話であることを分かったと何度もエリューに伝える。その事でエリューは3人ともが自分の話を実話であると理解したと思い先程までの怒りを抑えるのである。


「(………たく、あ~あ!マナのせいで俺達までエリューじいさんに怒られたじゃねえか)」


「(……うるさいわね、仕方ないじゃない……エリューおじいちゃんの話が本当に信じられなかったんだから)」


「(だからってじいさんの前で正直に言わなくてもいいだろ!)」


「(うっ!)」


「(………マナが言ったみたいにさっきのエリューじいさんの話は信じにくいことだけど、カインの言う通りそのことをエリューじいさんの前で正直に言ったのは不味かったよ)」


「(リグルの言う通りだぜ。そのせいでエリューじいさんが怒って俺達まで怒られたんだからよ~~)」


「(う…う………う~~)」


自分のミスで怒られたことを言われてマナは不貞腐れていたが、カインとリグルの2人に悪かった点を指摘されて自分が悪かったことを渋々認めざるおえなかった。


「(…………カイン、リグル、悪かったわよ巻き込んで……)」


「(っ!ま、まぁ、べっ別に良いけどな!す、素直に謝ってくれれば………)」


「((素直じゃないカインだな。エリューじいさんに怒られたことをそんなに気にしていないのにそのことをマナに文句を言って、マナが素直に謝れば直ぐに許すだからマナに構って欲しいのが見え見えだよ)フフ。僕もいいよマナ。エリューじいさんが怒りやすいのは今に始まったことじゃないしね)」


「(そ、そうだぜ、リグルの言う通りだぜマナ?次から気をつけたらいいからな!)」


「(……ふふ、そうね。カインとリグルには悪かったけど、2人のの言う通りエリューおじいちゃんが直ぐに怒るのは今に始まったことじゃないもんね!次から気をつけるから~)」


「「((マナのやつ謝ったけど実はあまり気にしていないだろ(な)))」」


マナは自分のミスを認め、そのことで巻き込まれて怒られた2人に謝る。マナが素直に謝ってきたことで直ぐ許すカインにリグルが内心でマナに構いたくて文句を言っていたことに笑いながらそれを表に出さず、リグルもエリューが直ぐに怒ることが今に始まったことじゃないからいいよ、と言って許すとマナは直ぐに開き直り、その様子を見たカインとリグルはマナが先程のことを全然気にしていないだろ、とマナの性格に呆れる。


そして、3人がコソコソと話しているとエリューはそんな3人に声を掛ける。


「うん?3人とも今何か言ったかいの?」


「「「ッ!!──う、ううん!何も言ってない(よ)(ぜ)!!(危ない危ない)」」」


「そうかの?なんじゃ、ワシの空耳じゃったか……おっと?もうこんな時間じゃわい、カイン、マナ、リグルよ、ワシは用事があってもう帰らないといかんことじゃし、おぬしらもそろそろ家に帰るのじゃよ?」


「「「分かった(よ)(わ)。またね(な)エリューじいさん(おじいちゃん)!!」」」


「うむ。ではまたの」


エリューに今の話が聞こえそうになったことに3人は、危ない危ない、と冷や汗をかきながら用事があって帰ると告げるエリューに別れの言葉を言うのであった。


「「「…………ふ~~う」」」


帰って行くエリューの後ろ姿を見ながら3人ともエリューの陰口がバレなかったことに息を吐く。


「じゃあ、エリューじいさんも帰ったことだし俺達も今日の所は帰るか?」


「そうね。この後エリューおじいちゃんの言う通りに家に帰らずにいて、それがバレたらまたエリューおじいちゃんに怒られるもんね」


「なら2人ともまた明日ね~」


エリューが帰って行った後、カイン達3人ともは今日の所は素直にエリューの言い付け通りに家に帰る為にまたな~、と言って解散するのであった。


「……………………」


解散して自分達の家に帰って行くカインとマナ。

リグルは何かを考えるようにそんな2人の姿を見送るのであった。


「………………しかし、あれからもう10年か~。思えば色々あったなぁ~」


2人を見送っていたリグルは何かを思い返すように呟く。


───本当に色々あったよな~。成人して社会人として働いていたのに気がつけば転生か憑依か分からないけど赤ん坊になっていて、最初はそのことに混乱してバタバタした2度目の赤ん坊生活が始まったんだよな~。

………それで暫く赤ん坊生活していると、この世界が前の世界とは別の世界だと気づき(リグルは村の様子や魔法に魔物の存在でここが別の世界だと気づいた)、それからこの世界で3年程過ごしていると村にカインとマナの2人の家族が来たことで、この世界が前の世界でしていたゲーム、"竜が守護する世界の物語"の世界だと気づいただよな~。最初は"竜が守護する世界の物語"の世界に来たことにテンションが上がったけれど、でも…………


「なんでせっかく"竜が守護する世界の物語"の世界に来たのに、よりによってリグルなんだ? "竜が守護する世界の物語" のゲームでリグルは主人公の1人であるカインの幼馴染みだけど、リグルはゲームのシナリオでは仲間にならないただのモブキャラだぞ?しかも、リグルは途中で死んでしまうモブキャラで、どうせゲームのキャラになるなら生存キャラにしてくれよ~~ッ!!!」


せっかくゲームの世界に来れたのに、まさかの主人公の幼馴染みながら仲間にならず死亡する運命のモブキャラに転生か憑依した不幸に嘆きの声を上げるのであった。


次回、昼に投稿します。

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