絢爛の魔女

プロローグ

『——ガラサンス、リモニウム、ザクロ、ルピナス……

カルミア、ラナンキュラス、アジュガ、アルストロメリア』

ピチャン…ピチョン………

暗い湖に鍾乳石の氷柱から垂れた雫が落ちる。

湖の中央に浮かぶ孤島、墓石の周りに深紅の彼岸花が咲き誇るそこに銀麗の髪がなびく。

雪のように白く、凪の湖の様に滑らかな頬に一筋の涙がつたる。

純白と黄金のドレス、これでもかと宝石が散りばめられた黄金の王冠。

王族のそれを身に纏う少女は首筋の赤い筋に指を触れ、そして再び涙を流す。

それは傲岸不遜に世界を変えた、哀れな一族の物語。

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初めまして！

『絢爛の魔女』作者の九条 椿希です！

好きな映画の場面なんかを織り交ぜてスタイリッシュな和風ホラーバトルアクションを作っていければと思っています！

毎週更新くらいにはなるように頑張るので、応援の程よろしくお願いします！