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真実の物語  ーー狂気ーー

初代魔王が下界に産まれてから5年後に魔王には弟が出来ていた。



勿論、この弟も破壊神と共に魔族統一を成し遂げた仲間である。


また、破壊神はその立場上、元神という事を考慮し、結婚はしていなかった。


自分の神としての力が地上に残る確率をなくす為であった。


その気持ちを知ってか知らずか、弟は無事に仲間の1人と結婚し、子供も産まれた。


破壊神はその甥っ子が生まれた事と、初代国王の逝去に合わせて、魔王の座を弟に譲り渡し、甥っ子を次期魔王に指名した。


自分の仕事は終わったと、破壊神は魔族の長い寿命を後はのんびりと過ごす事を決め、誰も来ないような土地に暮らすようになる。



世の中はこれから良くなって行くだろうーーー


破壊神は満足していた。


神の座を降りて迄行った行動が身を結ぶのだとーーー





しかし、この時、破壊神も予想にしていなかった事が起こる。


それは、第3代国王と、魔王を引き継いだ甥っ子の初会談の場で起きた。


各々の護衛と、国王と魔王の妻や子供達が集まり交流していた所を襲撃されるーーー


王国側と、魔国側に潜り込んでいた過激派の人間が行動を起こしたのだ。


荒れる会場で護衛と襲撃者達が次々と倒れて行くーーー


会場は血の海と化していっていたーーー


その場に居た第3代国王と、護衛、家族はその場で殺されたーーー


その場に来ていた第二代国王と破壊神の弟は其々の子供達を守る様に身を呈して命を散らしたーーー


愛する妻は目の前で引き裂かれーーー


子供達は焼かれていったーーー


生き残った者は甥っ子、魔王のみーーー


全てを観ていたのも魔王のみーーー



そして、魔王はその身を憎悪に包まれながら生きて行く事となるーーー


しかし、魔王は自国と王国の為にその復讐心を胸に秘めながらも精力的に活動していた。


王国は第3代国王の弟が新たに4代目国王となり、なんとか立ち直ろうとしていた。


魔国は魔王の末の息子が産まれたばかりで魔国に残していっていた為、跡継ぎに問題は無かった。


王国と魔国の民衆が復讐に動き出さぬ様に魔王はその身を持って復讐心を抑え民衆に訴え掛けていた。


やっと訪れた平和への道を、叔父と父が作った平和への道のりだけは守ろうとーーー



事件の過激派は捕まえる事が出来たが、その全貌はわからなかった。


捕まえた犯人は気が狂っているのか、


平和など何も産まぬ!闘争こそ人類の本能であり、発展に必要な行為なのだーーー


と、過激派の人間は処刑される場で首が跳ねられるまでその台詞を叫び続けていた。




スッキリしないまま時は過ぎるーーー


そして、王国は第5代国王へと引き継がれ、魔王も同じく息子へと引き継がれていったーーー




そして、更なる悲劇が起こるーーー


2度と同じ事件が起きない様にと完全に兵を配置し、新しい国王と、魔王を守る為に万全を期していた。


しかし、襲撃者は更に想像を超えて来たーーー


襲撃者は其々兵に突っ込むと自爆したのだーーー



そして、また破壊神の甥っ子は地獄の光景を目に焼き付けたーーー


国王とその妻達、子供達は命は助かったが、重傷を負った。


身を削りながら戦った護衛は死者多数、怪我人も多数である。


また、その時と同時に、王国と魔国内でも同様の事件が起こり、王都と魔国は甥っ子達が離れている間に焼かれ、破壊の限りを尽くされていたーーー



愛する家族と、民、そして友ーーー


二度に渡る襲撃により、またも傷つけられた事により、今まで溜まっていた憎悪の念が遂に決壊するーーー


復讐をーーー


自分の大切な物を傷付ける不届き者にーーー


下らない理想の為に平和を乱す者にーーー


怨みをーーー


怒りをーーー


悲しみをーーー


そしてーーー






苦しみをーーー








死をーーーー







一部の人間の狂気によって今、人類と神をも震わせる、







壊れた1人の魔族が誕生したーーー






まだ魔人関係続きます。


会話を入れていくとどうしても気持ちの良い話じゃない物が余計気持ちよくなくなる為、会話は省きました。


コレで伝わるかは分かりませんが、精一杯仕上げたつもりです。


力及ばずですが、お付き合いお願いします。

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