ステインを目指して!
短いです。キリが良いところと思ったら短くなりました。
さて、ケルピー達はダンジョンを潜り続けて2日目だった。
ステインの用意した魔導具により能力を大幅に削減されるために未だに最下層には到達出来ずにいた。
そして、現在1日かけて70層のフロアに辿り着いた。
上級ダンジョンの下層にまで到達すると付近は魔獣も上級種しか出現しない様になる。
また、70層より下層は更に団体でしか出現しないという仕様になっている。
また、迷路の様に入り組んだダンジョンもケルピー達の進みを遅れさせる要因となっていた。
「く!!普段ならばこの様な者達一掃してくれるものを!?」
「うううー!!鬱陶しいよーーー!!!」
「わふ!キリがないのですー!!!」
能力を減退させる魔導具がケルピー達を苦しめる。
しかし、ケルピー達は減退しても尚上級種よりも強かった。
ただし、普段通りに戦えない事にイライラが募ってしまっていた。
ダンジョンの取り分け上級ともなればモンスターも一筋縄ではいかない。
ダンジョンを進もうにも迷路の様になっている。
そして・・・
ガゴンッ!!!
「「「!!!???」」」
ダンジョンには罠が付き物である!
「「「わあああああーーー!!!」」」
ケルピー達は落とし穴により更に下層へと放り出されるのだった・・・
ドサドサドサッ!!!!
「グウッ!?」
「痛っ!!!」
「キャウッ!!?」
下層へと落とされたケルピー達は重りのせいで着地さえ満足に出来なかった。
運が良いのか悪いのか、落とされた先はダンジョンのセーフティポイントとなっていた。
散々な目にあったケルピー達は暫く休憩を挟む事にした。
ステインから預かったマジックバックの中から食料や飲み物を各々摂取する。
すると、先ほどまでイライラしていた気持ちが落ち着き始める。
ケルピーが普段通りに冷静にハクとシトリンに話しかける。
「2人共、落ち着いたか?」
「うん。ちょっとイライラし過ぎてたみたいだね。」
「私もなのです。反省です!」
それからケルピー達はセーフティポイントで話し合いを続けた。
能力を限定されているとはいえ慌てる程の強敵がいる訳ではない。
但し、この先に居る80階層のフロアボスは別だ。
現在の力では苦戦が予想された。
「雑魚は問題なかろう。イビルアイを狩るのも問題は無い。」
「そうだね。ボスは流石に力を合わせないとキツイよね?」
「私も頑張ります!」
今いるメンバーで考えるのはケルピーの役目だった。
ステインやフェニがいれば話し合いも出来たが、ハクはどちらかと言うと感覚派である為だ。
シトリンに至ってはまだ幼い為、ケルピー達について回っている状況だった。
「ふむ、ここは一度、攻略を控えるか・・・」
「うん?どういう事?」
「帰るのですか?」
「いや、帰らぬよ。ここは一度じっくり修行するべきでは無いかと思ってな。ここまで苦労する状況下も私達では中々味わえまい?であればこそ、修行するにはもってこいの状況では無いか?」
「あ〜〜なるほどね!確かに僕らの相手は僕らしかいなかったもんね。そう考えると訓練場には持って来いの状況だ。」
「おお〜〜〜!強くなるです!」
ケルピーの提案に2人も同意する。
「うむ。では今後、攻略は勿論するが、1番は修行だ。但しイビルアイの討伐は最優先とする。」
「攻略もするの?」
「ボスさんと戦うですか?」
「ああ。ここでボスを無視してイビルアイだけ討伐してみろ。ステイン殿の魔導具に負けた気がするだろう?」
「ああ、確かに・・・それは面白く無いよね?」
「私も負けるのはもう嫌なのですよ!」
「だろう?それに、ここで強くなって、ダンジョンから出たら3人がかりでステイン殿を倒すぞ!!」
「あはは!!そうだね!ステイン兄ちゃんにこの魔導具のお礼しなきゃね!」
「おお!お父様を倒すです!けど、その後は遊んでもらうのです!」
決意を固めるとケルピー達は充分に休養してからダンジョンモンスターの群れ目掛けて突撃していった。
ステイン一家はこうして戦闘狂への道のりを進み始めたのだった・・・
次回はステインに戻ります。




