魔国とエピローグ
「んん・・・・?」
ステインが目を覚ます。
「・・・・どこだ、ここ?」
見覚えのない天井、部屋であった。
ゆっくりと上体を起こすと、キョロキョロと周りを見渡す。
「恐らく魔城の部屋かな?あれ・・・?戦いはどうなった?」
うううーーん、と唸っていると、部屋の扉が開く。
「ステイン・・・?おお!起きたか?」
「魔王!と言うことはやっぱり魔城か?」
「ああ、お前の家族も別室で休んでいる。戦いの後の事は覚えているか?」
「・・・いや。『聖気』を使った所までは覚えているけど、その後は・・・」
「そうか。あの後、巨人の消滅と共にお前はいきなり倒れたのだぞ?」
そこから魔王に説明された事によると、俺は無事にぶっ飛ばし終わると力尽きて倒れたらしい。
また、それに合わせるように皆んなもバタバタと倒れてしまったようだ。
魔王が見た限り、身体的なダメージではなく、疲れ、疲労であろうという事で、魔城に連れ帰って看病してくれていたらしい。
「他の方々は一度目覚めたりしていたが、ステイン。お前は3日寝続けていたんだぞ?」
「み、3日!?」
どうやら皆んなは次の日には目覚めていたらしいが、俺だけ3日も寝ていたらしい。
皆んな心配そうに見舞いに来ていたらしい。
「そっか・・・まあ『聖気』に慣れてないのに『重倍化』とかしたからな〜。精神世界で使った時は問題無かったんだけど。」
「まあ気になることや積もる話もあるが、もう暫く休め。今はどうせ夜中だ。」
「おう?夜中かよ・・・魔王はなんでこんな時間に・・・いや、国の一大事だったから後処理か?」
「ああ。王国から預かってきてくれた書状の件もあるがな。やっとひと段落ついたので様子を見に来てみたら目覚めていただけだ。」
「そうか・・・」
それから話をしていたらいつのまにか寝ていた。
次に目覚めた時には朝陽が昇っていた。
どうやら俺もまだ疲れていたらしい。
ベッドに腰掛けていると、扉の外からバタバタと音が聞こえる。
バアアアアアンッ!!!!
勢いよく扉が開くとマリン達が飛び込んできた!
「ステインーーーーーー!!起きたー!?」
「お父様ーーーーー!」
「おお!?」
「ステイン殿、身体は平気か?」
「ステイン兄ちゃん、大丈夫?」
「兄上。お目覚めお待ちしておりましたわ。」
マリンとシトリンは俺の身体に飛び込んできて、それを面白そうに見ながらケルピーとハク、フェニが入ってきた。
やはり3日寝ていたことで心配かけていたらしい。
ケルピーとフェニ曰く、外傷の回復は問題なくできていたが、消費していた魔力と気の回復が必要だったのだろうということだ。
それからベッドから降りて立とうとすると・・・・
ビキビキッ・・・・
「おおおお!?イテテ!!!」
身体に痛みが走った!
これは恐らく『聖気』のせいだろうと思う。
まだ慣れていない『聖気』で最後は無理やり残っていた気と魔力を底上げしたせいだろう。
反動が身体に走っていた。
その様子を見ていたマリンが言うには。
「ステイン!あんな自己強化に『聖気』は使っちゃダメだよ!『聖気』は自分の周りの力の助けを借りて増幅するものなのに、ステインったら自分の力の強化をしちゃうんだもん!!ビックリした!!」
「お、おう。いや、精神世界ではその方法しかできなかったからツイな・・・」
「ダメ!!帰ったらお姉ちゃんにも怒ってもらうもん!」
小さなマリンが腰に手を当ててめちゃくちゃ怒っていた。
俺がマリンに怒られている様子を、たまたま来た魔王やケルピー達が笑って見ていた。
見てないで助けろと思ったがマリンと目が合うと皆んな目を逸らしやがる!
ずるいぞ!
なんやかんや騒ぎながら、家族が揃った。
そして、暫くの間、身体が動かせない俺の為に魔国に滞在することになったのだ。
ケルピー達や魔王と積もる話をしながら、俺はマリンの説教を子守唄がわりに眠りについた・・・
色々書き換えていましたが、次の話に掛かってきてしまう為、短くですが章の終わりとさせていただきます。
スッキリしない部分などは次回からの内容とかぶる為、省かせていただきました。
では、またお付き合い下さい。
ありがとうございます。




