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架空船  作者: 木箱屋
2/12

遊園地にて

こんにちは

私の目の前に広がっていたのは巨大遊園地だった…

……。

「いや待って待って!!」

あっ声出る。

声が出た事に安心した事で気分が少し落ち着いた様だ。

とりあえず立ち上がってみるけど足がふらつく。体の感覚は大丈夫…でも見た目がだいぶ変わってるみたい。赤い紐が着いた軍服みたいな服、青いスカート黒タイツあと普通に靴…そして私の身長位のながーい白い髪の毛…。うん。見た目は悪くはない。けど…

この真っ暗闇の世界に場違いの様に君臨する遊園地が一番おかしい。おかしくて当然だろう。

確か私は図書館に行って…

何を借りた?思い出そうとすると頭痛がする…


「…ん?」

考えたこんでいたら移動してたのか?さっきまでは私の前にあった遊園地の入口は今は後ろにある。なんで?

私が今は出口となった元入口に近づいたら大きな音と共に扉が勝手に閉まった。

「え!?ちょっと!!」

こんなありがちな演出ある!?

私は意味が無い事を知りながら扉をひたすら叩いく。もちろんびくともしない

「あーはっはっは!!!!馬鹿じゃないの!?出れるわけないのにそれだったら体力を無駄に消費するだけじゃん!!!!」

遊園地に子供が言う子供らしからぬ高笑いと罵りの言葉が響き渡った

姿を探すと観覧車のてっぺんに仁王立ちで立っていた。観覧車は動いていないため落ちる心配は無いようだ

「大人って皆馬鹿なの?それだから子供より速く死んじゃうんじゃん!!」

あのクソガキ観覧車から落ちれば良いのに。スポットライトに照らされて子供が被っている王冠がキラリと光った。

「あ あのねぇ…人間は寿命ってのがあるの!!大人は子供より長く生きてるんだから先に死ぬのは当然!!!!」

「うわー堅苦しい堅苦しい。もーちょっとゆるゆるになっちゃおうよ。プリンみたいに?あははは!!すぐに崩れちゃいそう!!!!」

むかつく。ただその一言。とにかく何かこっちも言ってやりたくなった。

「プリンは君の脳みそのほうなんじゃない?しかもカラメルあんみつ砂糖大量仕立て。ゆっるゆるであっまあまな考えしか出来ないんだね いやーやっぱりガキはガキだなーあっはっはっはっ」

決まった。

ガキがおとなしくなったからちょっとは反省したかも?そんな一時的にご機嫌だった私の周りに立ちはだかっていたのは無数のピエロ。

やばいって事はチンパンジーでもわかる。

「いけーピエロ軍団!!!!あの汚い大人をグッチャグチャにしちゃえー!!!!」

子供の怒号と一斉に動き出したピエロは完全にホラーもののそれだった。

「うわあああああああああ!!!!!!!!タンマタンマこっち来んなああああああああああああああああああああ!!!!!!」

どーん。



あー死んだ後の後処理をメモした紙を残しておけば良かっただろうか。メモにはなんて書こう。「パソコンを東京湾に沈めて下さい」とでも書けば良かっただろうか。あー天国ってどんな所なんだろ…


衝撃で吹っ飛んだのは私ではなく正面にいたピエロだ。

ピエロは見事にぶっ飛んでジェットコースターに当たってさらにぶっ飛んだ後地面に叩きつけられて動かなくなった。

周りのピエロはただ唖然。子供も唖然。それ以上に私がド唖然。

なんて言ったって私が構えていたのはバズーカ。さっきまで持っていなかったその凶器は役目を終えたかの様に私の手の中に収納されていった。

空いた口が塞がらないとはまさにこの事。さっき動かなくなったピエロはリーダーだったのか他のピエロも続けてばたばたと倒れだした。

「う、うわあああああああああ!!!!ピエロ軍団!!!!立て!!立て!!あいつを殺せ!!!!」

子供の声は虚しく真っ黒の空に消え子供は真っ青に青ざめた。

私は満面の悪い顔で子供に向けて笑いかけた。

「なんかよくわかんないけど私ただの大人じゃないみたいよ?プリン君。」

「ぷぷぷぷぷぷプリンってゆーなあー!!!!!!そんな力があってもぼくのジャスティス号にはぜーったい敵わないからなー!!!!」

そして観覧車の後ろからは超巨大なゆるいデザインのロボットが地面から出てきた。ただし超巨大の。

「いくぞージャスティス号!!!!!!」

プリン君(仮)はかがんでくれたジャスティス号とやらのコックピット部分に飛び乗ってレバーを握りしめた。

その途端ジャスティス号の目が光り轟音を響かせながら動き出した。おまけに前にあった観覧車を豪快に崩した。

「いや私1人にその大きさはおかしいでしょうがー!!!!!!」

ロボットは腕からレーザー銃を出してこちらに光線を飛ばしてきた

「うわあああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」

今までにない猛ダッシュで逃げるとぎりぎりで光線には当たらなかったけど代わりに当たった周りのギフトショップやらが軒並み焼き払われた。

「バズーカっちょっとさっきのやつ出て!!!!お願い死んじゃう!!」

するとすんなりバズーカは出てくれた。

ほっと安堵していたらジャスティス号が私に向って腕を振り下ろしていた

がむしゃらに引き金を引くと特大なやつが地面に当たってその反動で私の体は宙を舞った。

「わ、わっわーーー!!!!!!!!」

私の体は一回転二回転してバルーンのアトラクションに落ちた。 なんて奇跡!!

そういえばさっき飛んだ事でジャスティス号の攻撃も避けれたようだ。いや、避けないと、攻撃1つでも当たったら確実に死ぬ。

気づいたらバズーカはもう収納されていた。バズーカ以外使えないの!?

何か鉄砲とかガトリングとかレーザー銃とかライフルとかハンドガンとかリボルバーとか!!!!!!!!

私が脳内で武器の名前を次々と上げると上げた武器全てが私の手から現れた。

現れた武器は全てつながっていて私は1つの戦車みたいになっていた。

私の目の前にレバーがある。これは多分私が装備している武器全ての引き金だ。

私を見失っていたジャスティス号がやっと私を見つけた時にはもう遅く、

私はレバーを思いっきり引っ張っていた。

その瞬間全ての武器が一斉に発射した。

後ろに倒れそうになったが背中にあった壁のような物に支えられていた。

発射されたもはや破壊光線のそれはジャスティス号を貫いて消えた。

破壊光線が消えた後私が装備していた武器も収納された。

その時に疲れがどっと来て私がバルーンに膝をついた瞬間にジャスティス号は爆発した。もれなく遊園地もボロボロになった。

ジャスティス号がもう襲って来ない事に安心してバルーンに寝っ転がる。寝てしまおうか…

そんな事を考えた時に脳裏によぎったのがあの憎たらしい子供の顔。

子供は無事?

あんなにイラつかせた子供の安否が気になっておぼつかない足取りで子供を探しに行った

読んでいただきありがとうございます。

次も読んでいただけると嬉しいです。

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