異世界
「なぜこうなった..............」
俺の名前は碇孝作
至って平凡な高校生
取り柄といえば元自衛隊のじいちゃんに武器の扱いやら格闘術を教わってるからそれなりに出来るぐらいだ
そして俺は今深い深い森の中にいる
なぜそんなところにいるかって?
俺が聞きたいよ
時間はさかのぼり..............
「学校めんどくせぇー!!」
「どうする?バックれてゲーセンにでも行くか?」
俺こと孝作は頭の後ろで腕を組椅子の背もたれにもたれながら前の席に座ってる悪友生徒Aと会話をしていた
そう、ここまでは何らいつもと変わらない日常を過ごしていたんだ
「お前らー!!さっさと席につけー!」
俺が悪友Aと会話してると我がクラスの担任通称ハゲだるまが教室にやってきた
「さて、早速だが前から話していたとおり今日から転校生が来てる!しかもめちゃ可愛い子だぞ!」
ハゲだるまがクラスに向かってそう言うと男子大半(俺以外)が興奮気味に騒ぎ出した
女子はというとほとんど無反応である
「それじゃあ、転校生入ってこい!」
ハゲだるまが教室のドアに向かって呼びかけると
ガラガラガラと教室の扉が開かれそこから女子生徒が一人入ってきた
髪は茶髪のポニーテール、目はクリックリ、体型は出るとこは出てて引き締まる所は引き締まっている
「ちょっと遠くから転校してきましたリサと言います。よろしくお願いします」
転校生はペコリと頭を下げた
ちょっと遠くからってどこだよとか思ったがなんか面倒だったため黙っておくことにした
「じゃあ、転校生の席は..............そうだな!孝作のそこの目付きの悪いアホヅラの隣で!」
おい!ハゲだるま!
誰が目つきの悪いアホヅラだ!
ヅラ被ってるのはお前だろ!
あの野郎!俺がハゲだるまってあだ名付けたのまだねにもってたか
そうこう思っていると転校生が俺の横までやってきて
「えっと、孝作くん?よろしくね」
「あぁよろしく!」
転校生が自己紹介と共に手を差し伸べてきた為握手に応じる
たくなんだよ男子ども、そんな怖い顔で見るなよ照れちゃうだろ.......まぁ、冗談は置いとこう
「(ついに見つけた孝作くん!!)」
まぁ、なんやかんやで授業が進み放課後になっていた
なっていたというのは早弁してからはずっと眠りこけていたから授業の内容は全く頭に入っていなかった
そして、帰ろうと思いカバンを肩にかけ教室から出ようとすると
「孝作くん!ちょっとこのあと時間ないかな?」
後ろから転校生が話をかけてきた
まためんどくさいことになったなぁ
告白でもされるのかな?いや、ないな
って、男子ども何だその人を呪い殺しそうな目は!?
なんて思ってると転校生は返事待ちでそわそわしてた
「あ、あぁ、特にこれと言った予定もないし構わないよ」
「良かった!じゃあ、屋上に行こ!」
転校生はそう言うと俺の手を掴み早歩きで階段を上がって屋上に出た
うちの高校の屋上はベンチが2つ置いてあるだけで他は何もない
落下防止のフェンスとかもなく高所恐怖症の人間がここにたったらさぞビビるだろうな
「孝作くん!私の話を笑わずに聞いてくれる?」
「ん?あぁ、転校生がその真剣な話しなら笑ったりなんてしないよ」
「転校生じゃなくてリサだよ」
転校生ことリサは夕陽を浴びながら笑顔でそう言ってきた
なんかとても魅力的な子でなんか調子狂うな
「お願い!一緒にクロックワールドに帰って!!」
「..............はい?」
えっ?なに?クロックワールド?
なにそれ?ひょっとしてリサって中二病患ってる
なんかあまり、かかわりあいになりたくないんだけど
「良いんだね!ありがとう!」
どうやら、リサは俺のはい?をOKって意味で捉えちゃったらしい
ここは早いうちに修正しておかないと
「いや、ちょっとまて..............」
「ゲートオープン転移!クロックワールド!」
なんかリサが屋上から下を見下ろしながらなんか変なこと言ってる!
やばい子のこ相当痛いよ
誰にも見られてないよね
そして、俺は不思議な光景をみた
空中にバカデカイ時計が出現していた
その時計の長針がグルグル回り12時で止まったかと思いきやその時計が真っ黒に染まりだした
「さて、行こうか孝作くん!」
リサはそう言うと俺と手を繋いだまま屋上から飛び降りたー!
じいちゃん、母さん、お隣さんちのタマ.......あ、あと、父さん、ごめん
お嫁もらう前に俺死んじゃうわ..............
そして、覚悟を決め思い切り目をつぶった
べ、別に怖いわけじゃないんだからね
どれくらい目をつぶってたんだろう
「孝作くん!孝作くん!孝作くん!」
あぁ、うるさいなぁ母さん
もう少し寝てたいんだよ
「母さん.......あと5分.......」
「あと5分だね!わかった」
なんか今日の母さんはいつもより優しいな
明日は雪かな
そして5分経過
「孝作くん!5分経ったよ!約束通り起きよ!」
「うーん!わかった」
なんかベットがやたらとチクチクするな
新しいの買わないとな
なんて思って起き上がると
「あれ?リサ?なんで家に居るの?」
「えっと?ここが孝作くんの家ならホームレスになっちゃうよ」
リサの言ってる意味がわからない
なぜ、家に居るのにホームレス??
と思い周りを見渡すと
えっ?なにこれ?あたり一面木でいっぱいなんだけど
誰?俺の部屋に木をこんなに植えたの?
そして、なんでこんなに俺のベット雑草まみれなの?
などと疑問に思ってるのをそっちのけでリサは
「おかえり!孝作くん!」
ここが俺の家?
そんなわけないよね
だって..............ねぇ
ダメだ寝よ
こうして孝作の波乱万丈異世界生活が始まるのである