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ダイヤモンドの人形 『1』


この話は無駄にシリアスです。

心して読んで(私は書いて)下さい…。


ある王国を治める王様が居た。


その王様は美しいお妃と沢山の家来に囲まれて幸せに暮らしていた。


王様は優しく強かったので誰からも慕われ、王国はどんどん広がっていった。


ある時、王様は攻め込んだ小さな国の祭殿に飾られていた1つの人形に心奪われた。


その人形は目がダイヤモンドで出来ており、服も本物のシルクで縫ってあった。


その国を落とした際のどさくさに紛れ、王様はその人形を祭殿から持ち帰った。


それからというもの、王様の王国に日照りや旱魃、かと思えば大雨が降って川が氾濫したり、挙句の果てには疫病が流行り国民の4分の1が苦しみながら死んだ。


残った人々はまことしやかに噂した。


『王様があのダイヤの人形を持ち帰ったから人形が怒って国を呪った』


実際王様もお妃を疫病で亡くしていたので、人々の噂を本気にして人形をもとの祭殿に戻しに行った。


そこの祭殿に着いたとき、王様は目を見張った。


あれほど荒れ果てていた祭殿がピカピカになり、黄金の輝きを放っていたのだ。


いや、本物の黄金で建物ができていたのだ。


その建物の屋根の下に、埋葬したはずのお妃をはじめ国民達がまるでてるてる坊主のように、首を吊るされてぶら下がっていた。


驚いた王様は死にもの狂いで人形をその場において逃げた。


置き去りにされた人形は、その後長い間そこに放っておかれた。


ある早朝にボロボロのマントを羽織った若者が通りかかった。


その若者の目はルビーのように紅い。


『憐れな人形よ…私の手下になれ、お前を酷い目に合わせた人間達を滅ぼすために』


若者の紅い目に黒い影が差し、人形のダイヤの目に不気味な光が浮かんだ。


人形は小さな足を精一杯動かして若者の後について行った。


それがその人形を見た最後となった……。



時は流れ、若者は死に、人形は朽ちた。


若者の体には茨の刺青が浮き、指に嵌めていた黒曜石の指輪は失われた。


人形の目になっていた2つのダイヤは売られ、世界中に散った。


1つのダイヤはブルーダイヤモンド、その後に『ホープ』と名付けられタイタニック号と一緒に海に沈んだとされる。


もう1つのダイヤはピンクダイヤモンド、その後名付けられる事もなく、まわり回ってあの王様の治めていた王国の国宝になった。


その後王国は滅び、小さな街になった。


ダイヤを手にした者は滅びる。


ダイヤの効力を失くす者、即ちこの世界の支配者である。




どうも葉月です。

この『ダイヤモンドの人形』の回はナカナカ考えがまとまらなくて…(それじゃダメじゃん!!)。

ぐだぐだと長引いてしまうかもしれません……(汗

気長に更新を待っていて下さい。


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