表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

美男美女の集まる場所!?

6時間目のチャイムと同時に、


俺は有里奈に手を引かれ、


教室をさっさと出て、廊下を走っている。


有「さぁ!! ここが数学準備室だよっ」


そこは誰も気づかないような階段の裏に


扉があった。意外ときれいなようだ。


良「よくこんなところ見つけたな」


有「あたしさー、如月先生とは気が合うみたいで

  よく空いた時間は雑談とかしてるんだけど、


そういえば、休み時間はよく一緒に見かけるな⋯


有「秘密の扉があるって、探してみてって

  言われたから、休み時間は毎日学校探検して、

  やっと見つけたんだよ♪


それで休み時間、見かけない日があったのか⋯


有「教師の間でもあまり知られてないんだって★

  で、如月先生に部室にしていいですか?―

  って聞いたら、OKもらったんだ!!」


如月先生はよくそんなことに了解したな⋯。


責任を取ってくれるというならば尚更だが。


良「ここの部室(そんざい)を、他の部員は知っているのか?」


有「さぁ? 数学準備室だよ― とだけ言っておいたけど⋯」


有里奈は自分には関係ないという素振りを見せた。


それでも部長か!?


良「ちゃんと説明しろよ!!」


有「だって、違う部員の子にこの

  場所ばれたくないじゃん!

  どーせ、学校管理職にでも聞けばいいのっ」


良「がっ⋯」


その気持ちもわかるが⋯他に方法はないのかよ?


有「文句でもあるの!?」


良「あー、もうお前はいいから⋯

  俺、部員の子たちにいってくるから、

  名簿見せろ!」


俺のクラスは如月先生の〆が早いため、


学校でも下校時刻は早い方だ⋯


おそらく、他のクラスはまだ授業中⋯。


俺が今から行けば、おそらくちょうどいい時間だろう。


有「はい⋯」


有里奈は寂しそうに名簿を俺に渡す。


良「じゃ、言ってくるから、

  どっかで待ってて!!

  部室に入っててもいいし」


その言葉を言い終わる前に俺は走りだしてしまった。


その間、後ろの方から、甘くも高い


「待っててあげるんだからぁー」


という声が聞こえた。声の持ち主はわかるであろう。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



隣のクラスの4組には部員が二人いるとのことだったため、


先に行くことにした。俺が4組に着いた時は


運よく、下校指導中だった。


俺は少し戸をあけ、


良「雛塚(ひなづか)さんと、穂奈美(ほなみ)くんいますか?」


と小声で言った。どうやら、雛塚というヤツは女の子で


穂奈美というヤツは男らしい。どんなヤツやら⋯。


そんなことを思っていると、


雛「どうも、雛塚です^^」


と、かわいらしい小柄の少女が出てきた。


髪にはウェーブがかかっており、


髪色も少し茶色がかっている。


こんな美少女が俺の推進部なんかに⋯


と浸っていると、今度は後ろの方から美少年が歩いてきた。


穂「どうしたんだ? あ、俺、穂奈美。ご用件は?」


美少年の割に言葉づかいは砕けているようだ。


良「いや、うさ部⋯のほうなんだけど、

  部長がちゃんと部室を言わなかったみたいで」


雛「あぁ⋯神埼さん⋯」


穂「あの美人さんの^^

  お前と仲良いよなっ」


良「それが⋯いろいろ災難にあって⋯;」


あんなヤツと一緒にいていいことが一つもない⋯。


雛「実は⋯数学準備室の場所が分からなくて⋯

  穂奈美君と、先ほど困っていたんです」


穂「いきなり、今日は部員紹介だから、

  数学準備室に集まって―

  なんて言われてもなw;」


良「そのことなんだけど⋯」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ