表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/13

赤点の暴走!?


こうして始まった、黛捜索計画。


俺は、そんなに大事(おおごと)にする必要は


ないと思ったが、まさか部活解散の危機になるとは


今の俺では思ってもみなかった。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



有「ということで、集まっていただきました~。

  が、さすがに瑠璃亜が独りぼっちだと

  かわいそうなので、ピョン介の親友である

  望月君も一緒にいてくれることになったよ!」


良「それは安心したな。」


有「あ、で、瑠璃亜は君たちの行動を携帯のGPSで

  監視しているので、寄り道をしないこと!」


って言ってるお前が一番怪しいんだがなw


有「というわけで、行動開始!!

  昨日振り分けたように、

  ちゃんと探してね」


「「「は~い」」」


有里奈の一言により、


みんな違う方向へと動き出した。


有「じゃ、ピョン介、

  まずはおやつを買いに行こう」


良「は? 何言ってんだ、

  俺たちは黛を捜してんだぞ」


有「は? 腹が減っては戦はできないの!

  いい? これは弱気じゃダメなの!

  黛君との戦いなのっ」


せめて、黛との戦いではないと思うのは確かだ。


とりあえず、有里奈の言葉は無視し、


代わりに有里奈の手を引っ張り、


良「いいから…俺たちは、

  学校の正門の前で待機だ。

  雛塚さんと穂奈美の

  連絡を待つのみ。

  それまでは我慢だ!」


と、正門で待機をすることにした。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



一方、部室では――


ガチャ


望「失礼しま~す。」


望月が部室を訪れるころには


既に瑠璃亜は部室に来ていた。


そして、ずっとパソコンとにらめっこをしている。


望「何をしてるんですか?」


瑠「監視です」


すると、望月は一息おき、


望「おそらく、神と良介は

  監視されているとわかっていても

  寄り道すると思いますが…」


とため息交じりに言う。


しかし、瑠璃亜はパソコンから目線を外さず、


瑠「いいんです…これが私の仕事ですから…

  私に託された…仕事ですので…」


とつぶやくだけだった。


望「僕にお手伝いできることはありますか?」


瑠「得には…」


すると、望月は瑠璃亜に顔を近づけ、


一緒にパソコンの画面を覗き込む。


パソコンには地図のようにモノに


異なる色の点が印されている。


オレンジの点の上には雛塚、


緑の店の上には穂奈美、


赤は有里奈、青は宇佐美と書かれている。


ちなみに、瑠璃亜は紫、


黛は黄色となっているのだが、


そもそもこの配色は、有里奈が


イメージカラーとして決めたものだ。


パソコン上では、オレンジと緑の点が


並んで校舎の廊下を移動している。


青と赤の点は、正門の前で停止している。


すると、オレンジと緑の点は


2年5組の前で停止する。


そして、2人とも別行動になったのか、


2つの点は離れていく。


しかし、相変わらず赤と青の点は動かない。


と、思いきや、その直後に、


赤い点が回り始めた。ものすごい速度で。


そして、青い点も小刻みに動く。


望「神、暴走ですね…;」


しかし瑠璃亜は望月の言葉には動じず、

 

ただ首を上下に少しだけ動かすだけだった。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ