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黛失踪事件!?


なんでも相談室を開いてからも


誰も相談者は来ない。


なんせこんなゆる~い校則の中、


困ることは殆どないからだ。


しかし、部活内で問題が起きた。それは、


ある日突然、部活で黛の姿を見なくなった。


それは先々週の金曜日からだ。


穂「またアイツ、サボりか?」


穂奈美は、イスに腰を掛けながら


脚と腕を組みながらボヤく。


良「もう2週間も見かけないな。」


雛「どうしたのでしょうか…」


雛塚さんは心から心配している様だ。


目が少し潤んでいる。


穂「なんだ、もう限界になったのか?」


有「部員たった1人だけでも欠けると

  困るんだけどなあ…」


有里奈は、あくまでも、


迷惑だというように呟く。


すると、しばらくの間、部室に沈黙が続く。


すると、最初に口を開いたのは…


瑠「学校には来ているのでしょうか。」


本を読みながらも、部室の話を全て聞いていた様だ。


雛「そーいえば、学校でも見かけませんね。」


その言葉を聞いた有里奈が、何かを思いついたようだ。


すると、いきなりこんなことを言い出した。


有「よし! 学校捜索だ!

  それでも見つからなかったら

  家宅捜索にも参るとしようっ」


そういった有里奈は、とても楽しそうだ。


まるでこれからピクニックにいくというのに


ちっとも寝れなくなる子どものように。


しかし、そんなに大げさな問題なのだろうか。


有「じゃあ、明日の放課後から捜索開始っ!

  今日は分担割をしますっ」


やっぱり遠足気分だな。こいつは…


穂「分担といいますと?」


すると、有里奈は得意気にオホンと咳払いをする。


有「3人と2人にわかれて、いろんなところを

  探したほうがいいと思うの。だから、

  誰と誰が組んで、どこに行くのかを今日決めるの!」


それより、まず黛がどこに行ったのかが問題だろ。


良「だったら、黛ん家に直行したほうが

  早いんじゃないか?」


瑠「でも、もし家に閉じこもってたとしても

  何か理由があって部活に来ていないのでしょう。

  その理由を彼は打ち明けてくれるかといえば…」


ないな…


打ち明けてくれるわけがない。


あいつはもともと臆病だ。


もしストレスが積りに積ったとしても


あいつは迷惑かけまいと、


部活に参加し続けるのがオチだ。


だとすれば何が原因だ?


なぜ失踪した。


学校は何か知らないのか?


瑠「とにかく、彼を探すのであれば

  クラス→学校→訪問の順が

  いちばん無難かと…。」


瀬戸は本からまったく目を離さない。


良「瀬戸の言うとおりだ。

  有里奈、計画は作れたか?」


有「えぇ、もっちろん♪」


雛「と、言いますと…」


有「えーと、まず、雛と穂奈美君が

  ペアになってクラスの生徒に

  黛を最近見かけたか―― とかを

  聞き込み調査をするの。

  あ、でも、その時、

  生徒に何を聞かれても

  何も言わないほうがいいよ。」


雛&穂「はい!」


有「それで、解決すればいいけれど…

  もしもの場合、あたしとピョン介が

  学校側に聞くの。ここは正直に聞こう。

  [宇佐美良助推進部の部員である

   黛快斗くんが急に部活に

   来なくなってしまったのですが、

   何か御存じないでしょうか?]

  って感じかなっ?

  ってことで、ピョン介、OK?」


良「は~い。」


有「で、瑠璃亜はここでお留守番。

  なぜなら。あなたが雛と穂奈美君と

  あたしたちが集めた情報を

  整理してほしいから! それと、

  緊急事態があった時用に

  連絡をする役目でもあるかな」


瑠「はい。」


有「ということで、明日は

  午後3時半に桜宮公園の前で集合!

  瑠璃亜は部室で待機ね。

  必ず持ってくる物は、

  携帯電話とメモとお金ねっ。

  それ以外はなんでも自由!以上。」


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