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【百万PV感謝!】転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第二十六章:大喜利合宿と大会開催準備

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大喜利合宿二日目、お昼休憩

 大喜利合宿の二日目。正午になり、お昼休憩の時間となる。

 マチルダは()ノ塔、大食堂にて大喜利合宿二日目に関する報告をしながら昼食のカツカレーを頬張っている。


「ホンマにええ回答するんは三十人くらいやなぁ。

 残りの百七十人は数打ちで生き残ったか、たまたまええ回答が何個かあったから二日目に参加出来たって感じかな」


 伊吹もカツカレーを食べながら、マチルダの話を聞いている。


「大会に出場する百人のうち、成績優秀な上位十人をなぎなみ動画公式大喜利武者に抜擢して、さらに上位四人を大喜利四天王と認定するって事で良い?」


 年に一回、大喜利の大会を開催するにあたり、一年を通して大喜利で競い合う競技集団を作った方が良いだろうという秘書達の提案で、大喜利のプロスポーツ化とも言える事業が発足した。


 大喜利をプロスポーツにするという発想が転生者達にはなく、その提案を聞いた時は皆が腹を抱えて笑った後に、本当にそんなプロ大喜利リーグのようなものを維持出来るのだろうかと不安に感じたのだが、「とりあえずやってみてアカンかったらチャンチャンでええがな」というマチルダの発言を受けて進み出している。


「どうせやったらもっと人数増やしてもええかも。

 ほら、Jリーグみたいに上位集団と下位集団に分けて、一年通して競わせて入れ替えたりして」


「じゃあとりあえず、次の大会で上位二十人くらいをスカウトしてリーグ入りさせるか?

 VividColorsヴィヴィッドカラーズと専属配信者契約してもらって、専用チャンネル立ち上げて」


「プロ大喜利リーグが世間に受け入れられたらそんな感じで展開していくのもアリだと思うよ。

 とりあえず一年か二年は、プロ大喜利リーグが定着するかどうかを試す期間が必要じゃない?」


 伊吹の隣に座って同じようにカツカレーを食べていた藍子(あいこ)が、現実的な提案をする。

 そんなやり取りを聞いていた秘書達が、今後のプロ大喜利リーグの展望について思い付く事をメモしていく。


「真剣に考えてたらまたお腹が減って来ちゃった。おかわり下さい」


 藍子が侍女へお代わりをお願いする。


「あーちゃん、妊娠して食欲増してるん? あんま食べ過ぎたらアカンえ?」


 マチルダが藍子を心配するが、藍子は笑って首を振って見せる。


「食欲が増してるなって思った時点で、ご飯を普通の白米にこんにゃく米を混ぜて炊いてもらってるし、カレーも皆とは別に減塩のものを用意してもらってるから大丈夫よ。

 あと、意識していつもより多く噛むようにしてるの」


 こんにゃく米とは、こんにゃくを米状に加工したものだ。

 洗った白米に混ぜて炊くだけで米の摂取量が減るので、食べづわりになっている妊婦や減量したい人におすすめである。


「へぇ、こんにゃく米なんてあるんや。うちの時もそうしてもらお」


 マチルダは伊吹に向けてウインクをするが、伊吹は相手にせずカレーを食べ続けている。


「こんなに可愛い女の子でも相手を探すのが大変って、改めて思うととんでもない世界ですよねぇ」


 キャリーがムキになって伊吹へ掴み掛ろうとするマチルダの肩を抑える。


「マチルダがその気になれば、少なくとも大富豪の一人くらいなら釣れると思いますよ」


「止めてイリヤ。その話はうちに効く……」


 イリヤがデイヴィッド・サンダースの話を持ち出すが、マチルダは心底嫌そうな顔を見せる。


「いや、デイヴィッドはもうマチルダには関心ないと思うよ。

 メアリーと僕の関係を知った後から、マチルダの話題が一切出なくなったし。むしろトラウマかもね」


「あーあ! 貰い手なくなってもうたしやっぱイブイブにもろてもらわんなんな!

 あーあ! あーあ! あむっ」


 貰い手がなくなったとアピールしつつ、カレーを食べる手を止めないマチルダを見て、伊吹は苦笑する。


「八年後もマチルダの気が変わらなかったら受け入れるって言ってるだろう?」


「いーや! 八年も待てへん、四年後や!」


「何回言えば分かるんだよ……。母体が出来上がってからじゃないと出産時のリスクが高くなるからって言ってるだろ?」


「はーい、みんな聞きましたかー!?

 イブイブはうちを抱く事前提とした発言をしましたねー!?

 治お兄様、今の発言録画してた!?」


『してない』


「何でやねーん!!」


「マチルダ! 静かに食べなさいっ!!」


 顔を真っ赤にしたメアリーがマチルダを叱り付ける。


「ママ、ナイスツッコミや!」


 親指を立ててサムズアップするマチルダを見て、メアリーが肩を落とす。


「転生者の子育てって大変だね。

 お母様とおばあ様もこんな感じで苦労してたんだろうか」


 ボソリと零した伊吹の独り言を、美哉(みや)橘香(きっか)が拾う。


「そうでもないと思う」

「違和感はあったかもだけど、変な苦労はしてないはず」


「お腹の子が転生者だったらどうしようか。嬉しいような、ちょっと嫌なような……」


「どちらにしても私達の子供である事に変わりない」

「大丈夫、きっといっちゃんに似て男前」


「この子もきっと良い子だと思います」


「……早く心拍の音聞きたいな」


 美哉と橘香、そして智枝(ともえ)が大きなお腹をさすり、藍子がそんな三人を羨ましそうに見つめる。


「なぁなぁ、イブイブの子供らの名前、大喜利のお題にしてええ?」


「そんな事したらマチルダだけ米国に送り帰すぞ」


「じょじょじょ冗談やんかいさー!!」

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