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【百万PV感謝!】転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第二十五章:働く女性と休む女性

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第一回安藤子猫顔寄せ公式大会の反省会

 大日本皇国内で十二週に分けて行われた第一回安藤子猫顔寄せ公式大会が無事終了した。

 この規模の催しを開催する手順や知識・技術が十分ではなかったので色々と問題も発生したが、来年以降も開催する予定である為、その問題をどうやって解決したか、問題が発生しないようにするにはどうすべきか等を話し合うべく、関係者一同が(きょく)ノ塔の大会議室へ集まっている。


 各開催地と開催日についてが大きなディスプレイに映し出されている。


・一ヶ所目:台湾・大陸部開催地 上海市 皇紀二七〇三年(西暦2043年)二月一日

・二ヶ所目:中国開催地 岡山市 二月八日

・三ヶ所目:北関東開催地 宇都宮市 二月十五日

・四ヶ所目:ハワイ県開催地 ホノルル市 二月二十二日

・五ヶ所目:南関東開催地 東京都千代田区 三月一日

・六ヶ所目:東海開催地 名古屋市 三月八日

・七ヶ所目:北陸開催地 金沢市 三月十五日

・八ヶ所目:近畿開催地 大阪市 三月二十二日

:九ヶ所目:東北開催地 仙台市 三月二十九日

・十ヶ所目:九州・沖縄開催地 長崎市 四月五日

・十一ヶ所目:北海道開催地 札幌市 四月十二日

・十二ヶ所目:四国開催地 高知市 四月十九日


 宮坂家から出向している秘書の一人が立ち上がり、発言する。


「北海道の開催を後ろ倒しにしたのは正解でした。

 それでも北海道において四月に開催するというのは今後は避けた方がよろしいかと思われます」


 この世界において、環境問題が深刻な状況にならなかったので、地球温暖化が進んでいない。

 人口が激減した為、工業が急速に発展しなかった事と、女性主導の社会なので、汚い臭いうるさいという公害が問題になる前に改善が図られていたという事もある。

 従って、四月の北海道はまだまだ冬そのものであり、開催日であった四月十二日の最高気温は氷点下三度、最低気温は氷点下七度であった。


「現地スタッフは慣れた様子でしたが、我々運営本部はあまりの寒さに身体が驚いてしまい、本来の働きが出来ませんでした。

 体調を崩す者も多く、現地スタッフには迷惑を掛けてしまいました」


 頭を下げる秘書に対し、伊吹は優しく声を掛ける。


「いやいや、初年度なんだから仕方ないよ。次に繋げよう」


「はい、ありがとうございます。たまたまお天気が良かったので、それだけが救いでした。

 もし雪が降っていたらと思うと……」


「道路にも結構雪が残ってたもんね。

 次に北海道で開催する際は五月以降十一月以前という事にしよう」


 天気によって、十月であっても氷点下を記録する事もあるのだが、伊吹はそこまでは把握出来ていなかった。

 話題は次へと移る。


「各開催地で抽選となっていましたが、当選確率が一割を切っていた為に、外れた人達が会場付近で待機しているのが地元民の迷惑になっていたと思われます」


「待機する人向けに商売を始める地元民も見られた為、今後はお祭りとして楽しめるよう街ぐるみで企画を立てるべきだと思いました」


「入場時間を細かく区切る事で会場外での過ごし方の幅が広がると思います。

 子猫が地元民の出店や特産品を見て回る事で経済活動が活性化させる事が出来ます」


「公式で食べ物を用意していなかったので、出店の食べ物は嬉しいかも知れませんね。

 ただ、出店に対する許可出しや衛生管理などについてはよくよく検討が必要だと思います」


「やはり二日間開催する方がより多くの参加者に楽しんでもらえると思います」


「三ヶ月に一度、大きな会場を貸し切って開催するのはどうでしょうか」


「地域で区切らず全国からの参加者を一同に集める方がより様々な交流が生まれるのでは」


「現地開催日よりも前にオンラインの公式ショップで事前通販をするのはどうでしょうか」


「地元企業との共同開発のお土産を売るのはどうでしょうか」


「実物の副社長が見られる機会があれば子猫達は非常に喜ぶと思われます。

 全員着席の上、シートベルトのようなものを装着して立てないようにし、副社長は大きなトロッコの上で手を振って回られるのはどうでしょうか」


「問題が起こった際、直接相談出来るYoungNatterヤンナッターのアカウントがあれば良いと思います。

 本部で誰かが呟きを確認して、各自担当者へ指示を出すのはどうでしょうか」


「会場付近にゴミが落ちていない事を地元民が驚いておられました。副社長のお顔に泥を塗らないよう、子猫達が気を遣ったんだと思います。

 ぜひ子猫達を褒めてやって下さい」


「名古屋で傘を配った伊吹教信者達の評判は決して悪くありませんでした。

 ああいった活動を公式がするのはどうかと思いますが、子猫同士の助け合いや関わりについては今後も広がって行けば良いと思います」


「マスコミの取材は一切受け付けていませんでしたが、次回以降の対応についてはリポーターが子猫である事を条件として受け入れても良いかも知れません」


「会場設置や運営本部の動きなど、裏方の実録映像をなな動で配信するのはどうでしょうか。

 安藤子猫顔寄せ公認大会の運営をしたいと考えている団体へ向けての情報提供になりますし、その他の催しを開催したいと思っている団体にも良い刺激になると思います」


「外国人向けの案内表示をもっと増やした方が良いかも知れません。もしくは外国人参加者向けの案内用アプリの作るとか。

 日本語が理解出来たとしても、日本文化を理解していない人も多いと思います」


 実際に運営を経験した秘書達からの意見や感想が止めどなく挙げられていく。伊吹はその全てを治に記録させている。

 五月開催予定の大喜利大会の運営にも役立つ意見が多いので、すぐに改善出来る点や提案については早急に検討をする必要がある。


「子猫達からの意見や要望についても吸い上げる必要があると思います。

 私達運営側では気付きにくい問題があったかも知れません」


「なるほど、そう言われればそうだね。

 じゃあ子猫達からの声を聞く為の特設サイトを作って、そちらに書き込んでもらうようにしようか。

 あ、それか仮想人格育成計画の安藤四兄弟に伝えてもらうという手もあるのか……」


『すでにそこそこの数の要望を聞いているぞ』


 治がすでに吸い上げた要望等をまとめたものを、ディスプレイに表示させる。


「よし、じゃあ子猫達にYoungNatterで呼び掛けようか。

 いや、実際に参加した人限定で呼び掛けた方が良いか。それとも参加出来なかった人の意見も聞いた方が良いのか……?」


「それぞれ分けて聞いた方が良いんじゃない?」


 燈子(とうこ)が伊吹へ進言し、治がなぎなみ動画のアカウントから参加者とそうでない者に分けて案内をする事となった。


『仮想人格育成を通じて呼び掛けた』


「うん、ありがとう」


 こうして、着実に催し開催に関しての手順や知識・技術が積み上げられていくのだった。

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