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【百万PV感謝!】転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第二十五章:働く女性と休む女性

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ひとりでできるんだからねっ:お料理パート

 安藤家は台所の流しが壁にくっ付いている形態ではなく、台所と食堂の間に独立して設置される形態、いわゆるアイランドキッチンになっている。


 真智が安藤家の家紋が入ったエプロンと家紋の入ったバンダナを身に着け、改めて手を洗う。

 安藤家の家紋入りエプロンとバンダナは、VividColorsヴィヴィッドカラーズから全国の小学校へ受注生産にて低価格で提供しているので、小学生は全員が手に入れる事が可能だ。

 また、子供を持つ母親も小学校経由で大人サイズのエプロンとバンダナを購入可能なのだが、窃盗や強奪などの事件へと発展する可能性が高いので、購入後はすぐにサインペンで名前を記入する事が推奨されている。


『まずは洗ったジャガイモの皮をピーラーで剥くの。

 ピーラーを使うと安全だけど、それでも手を切る可能性はあるから気を付けてね』


『分かったわっ』


 真智は二つのジャガイモを簡単に水洗いした後、ピーラーで皮を剥いていく。

 動画を見ている小学生達は、その手順をノートに書き出している。


『ジャガイモの皮が剥けたら、電子レンジに入れても大丈夫にゃ容器にジャガイモを入れて、ラップをかけてレンジで加熱するの。

 六百ワットで五分くらいかしら。加熱している間にニンジンの皮を剥くのよ』


『六百ワットで五分ね。

 レンジに入れても大丈夫な容器って、これかしら』


 真智が容器をひっくり返して、底の部分に耐熱と書いてあるのを指差して確認した。


「たいねつ、っと」

「でも調理実習で先生が用意してくれる容器なら大丈夫じゃない?」

「家で作る時は気を付けないとでしょ?」


 真智が耐熱容器に皮を剥いたジャガイモを入れて、レンジで加熱する。

 ニンジンを水洗いした後、ジャガイモと同じくピーラーで皮を剥いていく。


『ニンジンの皮が剥けたら、イチョウ切りにするわよ。イチョウの葉っぱに似た形に切るの。

 ここで包丁を使うから、本当に気を付けてね』


『包丁を切る時は、添える手は猫の手にするにゃ!』


「「「にゃー!!!」」」


 真智がカメラ目線で、番組ではお決まりの猫の手ポーズをして見せる。

 動画を見ている子供達も真智の真似をして猫の手ポーズをしている。


 真智がニンジンをイチョウ切りしている間に、ジャガイモの加熱が終わった。


『ジャガイモが温まったらレンジから出すわよ。

 この時、器も熱くにゃっているだろうから、取り出す時は鍋つかみを使うといいわ』


 真智が安藤家の家紋が入った鍋つかみをして、レンジからジャガイモが入った容器を取り出す。


『ジャガイモとは別の容器にイチョウ切りしたニンジンを入れて、同じくラップをしてね。

 ニンジンは六百ワットで二分半加熱すると良いわ。

 ニンジンを加熱している間に加熱したジャガイモにマヨネーズをかけて潰すわよ。

 マヨネーズの量はお好みだけど、入れ過ぎないように気を付けてね。

 ジャガイモ二つに対して大さじで五杯分くらいがちょうど良いと思うわ』


『忙しいわねっ、余計にお腹が減っちゃうわっ!』


 文句を言う真智に背を向けて、ヴィヴィがカメラ目線で語り掛ける。


『みんにゃのお母さんやおばあちゃん達も、仕事終わりにいつもこうしてご飯を用意してくれているのよ。

 帰ったらありがとうって言おうね』


「「「はーーーい!!!」」」


 そんなやり取りをしている間に、真智は手早くジャガイモを潰して、大さじで測ったマヨネーズを入れ、あえていく。


『ニンジンが温まったらジャガイモが入った容器に移して、簡単に混ぜておくの。

 最後に全体を混ぜるから、ある程度でいいわ。

 次にキュウリをスライサーで薄く切っていくの。スライサーも手を切るかも知れないから気を付けるのよ』


『あむっ、おいしっ』


 キュウリをスライスする前に、真智がホカホカのジャガイモとニンジンのマヨネーズあえをつまみ食いしてしまう。


「あー、真智ちゃんがつまみ食いしたー!」

「でもこのままでもおいしそう」

「真智ちゃんのほっぺにジャガイモがついちゃった」


 ヴィヴィが台所の調理台に飛び乗り、真智の頬を舐めた。


『ついていたわよ。さぁ、キュウリを切って』


『分かったわっ』


 真智が水洗いしたキュウリのヘタを切り、スライサーで薄くスライスした後、ジャガイモとニンジンと一緒にあえていく。


『あむあむっ。

 キュウリが合わせると、ちょっとだけ水っぽくなった気がするわっ。

 マヨネーズとコショウをちょっと足しても良い?』


『良いけど、入れ過ぎないようにね?

 それと、味見の量が多過ぎると思うわ』


 真智がマヨネーズとコショウを追加してさらに混ぜ、ポテトサラダが完成する。


『出来たわっ!

 じゃあ、頂きます! あむあむあむあむっ……』


『こらっ、ちゃんと食べる分だけを別のお皿によそいにゃさいにゃ』


 ポテトサラダを混ぜていたスプーンでそのまま食べだした真智に、ヴィヴィが猫パンチを食らわせる。


 場面が変わり、真智とヴィヴィがカメラ目線でソファーに座っている。


『最後まで見てくれてありがとう。

 作り方を教えてほしい料理があったら、コメントで教えてねっ』


『料理法を教えるのは私にゃんだけど。

 みんにゃ、味見をする時は少しだけにしておいてね。じゃにゃいとお腹いっぱいににゃってお夕飯が食べられなくにゃるわよ』


「「「はーーーい!!!」」」


『それじゃあまたね』


『さよーにゃらー』


「「「さよーにゃらーーー!!!」」」


 先生が動画を止めて、子供達へと向き直る。


「はい、今見た動画を元にメモをしましたね?

 班で話し合って、何をするかを復習して下さい」



 このようにして、なぎなみ動画は小学校の教材としても用いられるようになっていった。

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