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短歌

まだ毒じゃない

作者: 三隅 凛

楽園の跡地に建てたホテルでは花瓶の花がゆっくり枯れる


きみの小骨は脳に刺さると仮定したぼくの骨折的死因


白夜へのラブレターを丸めずに折って捨てるタイプのエコロジー


あなたの言う「誰でも」のなかに僕を含めてくれましたかあなたは


指が食い込むし手で剥けるくだもの 大丈夫まだ毒じゃないから


クリームとコーラのさかいめをくずすレモンが似合うひとになれない


青年がゆうれいと棲むワンルーム 台所には死因が多い


「不器用だ」って笑っておぼれるにも朧げにするにも手を使う


天使は半透明な朝にわたしを剥がしていく 爪を汚して


明日朝一できみを愛すから今日はもう果物を触りたい

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