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時が回り始め、そして事件が起こり始めた

夏休みに入り、千咲は父親と学校の高校受験のための三者面談にいった。

学校から千咲が帰ってくると勢いよく玄関をあけ

「うわぁ、もうパパ嫌い~!!」

と大泣きし始めた。

「勉強しないから、こんな成績でどこの高校もいけないだろ!!」

と担任の先生の前で怒鳴って怒りだしたものだから千咲は恥ずかしさで泣くのを我慢していたらしいからその分も爆発したようだ。

「もう大川先生らに話きいてもらおう」

慣れた手つきでチャットをはじめた

「きいて~、パパがさこの成績じゃ高校いけやんて、面談で担任の前で怒鳴った」

そういいながら成績表の写真をチャットにのせた

「…」

「はあ!!お前の親って毒親なん!!」

「毒親じゃないよ」

「まあ、この成績じゃ言われても仕方ないかな?」

遥くんと大川先生はすぐ返信が帰ってきたかと思うと写真を送ってきた

中学三年生の成績表で一つには、2と3ばかりの分ともう一つはオール5の成績表…

まあ、いわなくともオール5は大川先生の分で

もう一つは遥くんのもの

「この成績でも、頑張ったらなんとかなったから

きにすんなよ」

「まあ、奇跡だよな。俺はオール5だけど」

「はあ!!」

「航やめてあげて」

大川先生の婚約者の桃香ちゃんがとめにはいる

「なんかあった?」

「何やってんの?ケンカ?」

雹くんと弟の海里くんがチャットに入ってきたので事の経緯を説明するとすかさず海里くんが

「俺のこれ今の成績」

オール1の写真がうつる

「は?」

「どゆこと」

「お前、医者になりたいんちがうん。高校三年で今、この成績はない」

「真面目に勉強しろよ。努力もできないわけ、ふざけんな」

「うるさい、くそ兄貴!!」

「は?お前みたいなやつもう弟じゃないわ。もう知らん。」

二人の兄弟ゲンカが始まったかと思うと雹くんがきれてチャットを抜けた

中のいい兄弟がケンカをするのはめずらしく気まずい空気のままグループチャットは閉じられた

責任を感じた千咲は個人チャットで海里くんに話しかけると強いめに拒否される

「千咲、しゃしゃんな!!」

「あ、はい。」

あまりのものいいにおもわず口から言葉がでた

「そんな物のいいかたはないんじゃない?」

「千咲は、君を心配してるんだよ。千咲とか私なら悩みきくよ。」

「…」

「実は、俺、親とうまくいってなくて」

「昔から、お兄はなんでも完璧で自慢の息子で、俺はダメダメだから、親に無視されてて」

「学費も生活全般、自分で稼がないといけなくて」

「そしたら、学校にいく暇がないくらい寝ることもできずに働く毎日であの成績に...」


「私も高校三年生やから、成績や進路のことはすごくプレッシャーなのはわかるよ。でも子供の事を大事に思ってない親はいないと信じたい。だから、勇気を出して親がいるなら話しをしてみたらどうかな?」

「…」

「海里...」

「とりあえず、お兄に謝って自分の状況話してくる」

しばらくすると雹さんから二人で家に話しあいにいくという連絡が入り、私達は安心していた。


その夜、海里くんから電話がきた。

話しあいが上手くいったのかなと思い電話を千咲がとると海里くんが泣きながら

「千咲、どうしよう」

「どうしたの?」

「お兄が、刺された」

「は?」

「親と話しにいったら、母親がでてきてお兄の顔みて喜んでたんやけど、後ろにいる俺に気付いて」

「何しにきたの?」

「そう言って顔が一瞬にしてこわばって、そしたら父親も奥からでてきて俺の顔みるなり、殴りかかってきて...」

雹さんがとっさにかばってくれた事を話してくれた。しばらく沈黙が続いたかと思うと重い口をひらいた。

「お兄、俺と顔にてるから...」

「父親酔ってるのか、俺と間違えて台所から包丁取り出してきて刺されて…」

「海里逃げろ!!」

「ていわれて逃がしてくれて、今、近所の公園にいるんやけど、どうしたらいい?」泣きじゃくって混乱している彼に

「とりあえず救急車か、警察呼ぼうよ」

千咲がいうと

「あれでも自分の親だし、お兄ネットで活動してるからできない」

「とりあえず雹さんに電話してみるよ」

千咲は雹さんにかけたが、でない…

困りはてた千咲をみて

「大川先生達に電話して助けを求めよう」

千咲はすぐにチャットグループで助けを求めた

「どうした?」

事情をひと通り話す

「わかった。電話してみる」

「やっぱりでない」

「家わかる?」

「実家はわからない、雹、自分の家族の事話さないから」

「どうする?」

「恋なら、事務所の社長だからわかるかも電話だ」

「もしもし、どした?」

「雹の実家の住所わかる?」

「なんで?」

「実は....」

一通り事情を話す

「めちゃくちゃ大変な事、なんで早く言わなかった。」

「実家知ってるから、とりあえず皆、事務所に5人おるから皆で車で行ってくる。」

「お願いします。もう一度雹さんに電話してみるので」

「OK」

一旦グループチャットはとじられたと同時に雹さんから連絡がきた。小さなひそひそ声で

「もしもし、千咲?」


「雹さん、大丈夫なんですか?刺されたんですよね。」

「ああ、うん大丈夫。避けたし、かすり傷だから」

「今、どこなんですか?」

千咲が聞くと同時にビクッと体をこわばらせた

「電話の向こうから、どこだ~でてこ~いて知らないおじさんの声した」

青ざめていく…

「千咲?とりあえず充電もうないし、見つからないように隠れてる状況だから電話しないで」

そう言って電話は切れた。

「もしもし、千咲?今、海里と合流したから家はいるわ」

恋さん達からチャットがはいると

「雹だけど、ベランダから飛び降りたから、近所の病院いきます」

と雹くんからも連絡がくる

恋さん達に電話をするがつながらないので海里に電話をかけた

「もしもし、海里?どうなったの?」

「今、恋さん達家に入って行った。俺には車で待機するようにて」

「えっ!!家の中入ってしまったの?雹さんから電話きてベランダから飛び降りて、近所の病院いくって」

「本当に!よかったお兄…あ、でも恋さん達やばいかも」

海里がチャットを繋げた。

家の中に入った5人のうちの一人、セナくんが小さな声で話す

「はい。」

「雹さんから連絡きて、今、近所の病院にいるて」

「そうなんだ。今、恋、親御さんらと話ししてて…」

突然、

「うわぁぁぁー!!」

「恋ー!!」

男の人の叫び声が響きわたった。





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