表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/24

ガチポルノ 第9話 ~国王暗殺①~

<姫>の顔を剥ぎ取り、その死体と入れ替わった俺―――――――。

これで安泰と思われた矢先、国王が夜伽を確認するため、部屋の前までやって来た!!!!!

いくらなんでも早すぎる! 一体どうする!??俺!???


「受精したかの?受精したかの?」

浮き足のたった国王の声が、扉の外から聞こえてくる。


!??


一体どういうことだ!?いくらなんでも早すぎる……!

まさか……、国王に金玉を揉まれたあの時点で、既に俺が早漏だと把握していたのか!?なんて洞察力だ……


どうする、俺……!?


『お宅のお子さんは物静かですね』

『なんか喋れよ豚野郎!』

『そうやって黙ってたら許されると思ってるの?』


入学初日、三者面談、卒業式……

こんな時、俺はいつだって無言を貫いてきた。

意思疎通が図れないと相手が根を上げるまで、ただ<待つ>のだ―――――。


国王が諦めれば、姫の死体を隠蔽する時間も稼げる―――――!!


「ふぉっふぉっふぉ、入るぞい」

国王は扉を開けて入ってくる。


俺の<待ち>が通用しないだと!?この国王、どう考えても只者じゃない……!


国王は、俺(姫)の死体を見るなり、顔色を変える。

「……これは……!!」


どうする……!?考えろ俺!!!!!!!!


こ……これは彼のリクエストで……

顔面騎乗位中に酸素不足で死んでしまったの……。


俺はオナニーを極めた男。当然メスイキも履修済みだ。

その経験を活かし、とっさのアドリブで女の声をひねり出す。


国王は、その眼前の光景のあまりか、俺を姫と疑う事なく死体に近寄っていく。


「そんな……いかん……ワシの世継ぎが……ワシの国が……!」


国王は膝から崩れ落ち、唖然とした表情で俺(姫)の死体を見つめる。

そう、確かに俺は<救世主>、この世界で唯一精子出せる男。死んでしまった彼の価値は計り知れないものだっただろう。

しかしこれは『既に起きてしまった死亡事故』、姫を罰することもできない国王は、素直に俺のことを諦め―――



『<<肉体蘇生(リバイブ)>>――――――――――』



国王は死体に右手をかざし、姫の死体から発せられた緑色の光が巨大な円陣を形成する。


!?????!?!?!??


まずい。姫の死体を起こされては、俺が姫を殺したとバレてしまう……!!!


元はと言えば、この愚かな国王の命により彼女は死んだのだ……!!

自分が殺しておいてその場で蘇生なんて、倫理的にも許されるはずがない!!


この国王は、終わっている。


俺は怒りのあまり、全身の血流が増加するのを感じる。

そして、歯を食いしばり、亡き姫のため決意した。




殺すしかない、俺が。国王を――――――――――――





つづ


くんですかね

チンゲ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ