ガチポルノ 第9話 ~国王暗殺①~
<姫>の顔を剥ぎ取り、その死体と入れ替わった俺―――――――。
これで安泰と思われた矢先、国王が夜伽を確認するため、部屋の前までやって来た!!!!!
いくらなんでも早すぎる! 一体どうする!??俺!???
「受精したかの?受精したかの?」
浮き足のたった国王の声が、扉の外から聞こえてくる。
!??
一体どういうことだ!?いくらなんでも早すぎる……!
まさか……、国王に金玉を揉まれたあの時点で、既に俺が早漏だと把握していたのか!?なんて洞察力だ……
どうする、俺……!?
『お宅のお子さんは物静かですね』
『なんか喋れよ豚野郎!』
『そうやって黙ってたら許されると思ってるの?』
入学初日、三者面談、卒業式……
こんな時、俺はいつだって無言を貫いてきた。
意思疎通が図れないと相手が根を上げるまで、ただ<待つ>のだ―――――。
国王が諦めれば、姫の死体を隠蔽する時間も稼げる―――――!!
「ふぉっふぉっふぉ、入るぞい」
国王は扉を開けて入ってくる。
俺の<待ち>が通用しないだと!?この国王、どう考えても只者じゃない……!
国王は、俺(姫)の死体を見るなり、顔色を変える。
「……これは……!!」
どうする……!?考えろ俺!!!!!!!!
こ……これは彼のリクエストで……
顔面騎乗位中に酸素不足で死んでしまったの……。
俺はオナニーを極めた男。当然メスイキも履修済みだ。
その経験を活かし、とっさのアドリブで女の声をひねり出す。
国王は、その眼前の光景のあまりか、俺を姫と疑う事なく死体に近寄っていく。
「そんな……いかん……ワシの世継ぎが……ワシの国が……!」
国王は膝から崩れ落ち、唖然とした表情で俺(姫)の死体を見つめる。
そう、確かに俺は<救世主>、この世界で唯一精子出せる男。死んでしまった彼の価値は計り知れないものだっただろう。
しかしこれは『既に起きてしまった死亡事故』、姫を罰することもできない国王は、素直に俺のことを諦め―――
『<<肉体蘇生>>――――――――――』
国王は死体に右手をかざし、姫の死体から発せられた緑色の光が巨大な円陣を形成する。
!?????!?!?!??
まずい。姫の死体を起こされては、俺が姫を殺したとバレてしまう……!!!
元はと言えば、この愚かな国王の命により彼女は死んだのだ……!!
自分が殺しておいてその場で蘇生なんて、倫理的にも許されるはずがない!!
この国王は、終わっている。
俺は怒りのあまり、全身の血流が増加するのを感じる。
そして、歯を食いしばり、亡き姫のため決意した。
殺すしかない、俺が。国王を――――――――――――
つづ
くんですかね
チンゲ