ガチポルノ 第7話 ~隠蔽~
今の状況を整理しよう。
能力<<猛毒精子>>に目覚めた俺は部屋に姫の死体とふたりきり……、
もしこの状況がバレたら、暗殺の疑いを掛けられかねない!
どうにかして打開せねば!
一体どうする……!?
俺は、生き残る方法をシミュレーションする。
問題となるのは護衛の男だ。
セックス前の様子を考えると、部屋からそう離れていないところに待機しているだろう。
①、護衛にザーメン入りコーヒーを差し入れる。
これも駄目だ。俺の<<毒射精>>は、特別快楽度が高い時でないと発動しない。不確実だ。
②、護衛に罪をなすりつける
駄目だ。証拠がない。国王からすれば、最悪二人を処刑すれば終わってしまう問題だろう。
俺は、頭を抱える。まずい。このままだと俺は死んでしまう。
死を強く意識した俺の脳裏に、現世の頃の走馬灯が流れ始める。
『本当にお前はブスだな!その上、身長も低く、体格も悪い!隣の俊君なんて同じ年齢なのに、中学受験まで考えているそうよ?全く、ウチの子と入れ替わってくれないかしら?』
顔面――――――低身長――――――入れ替わり―――――
!!!!!
俺は閃く。入れ替わるしかない―――――俺が姫と―――――!!!!!
身長、体格共に低い俺は、奇しくも栄養失調気味の姫と ”似ている” のだ。
ありがとう母さん。俺を醜く産んでくれて。俺を虐待しながら育ててくれて。
まず刃物がいる。姫の部屋を漁るが、あったのはせいぜい、化粧箱に入ったハサミ位だ。
だめだ。もっと切れ味の良い物が要る。
切れ味の良い刃物……
護衛の男の長剣―――――、アイツしか居ない!
俺は部屋を出て、廊下を突き進む。
護衛の男は突き当りを曲がった所で佇んでいた。
その剣を貸してくれないか?俺は問いかける。
「困りますよ……この剣は国王から直々に賜った国宝ですので……」
性的に錯誤した姫が、チンポじゃ飽き足らず、その長剣をディルドに使いたいと言い出したんだ。
その剣の柄に埋まったダイアモンドなんて、ちょうどいい凹凸になるんじゃないのか?俺はさらに問う。
コイツは女王との接近を極力禁じられてる。この発言の真偽も本人じゃ確かめようもないだろう。
「えぇ……姫様にそんなお趣味が……しかし……」
コイツは、まだ自分の立場を理解していない!俺は声を荒げる。
お前が冒した罪は二つ。
まず、独断で先走り、国王の客である俺の顔面を剥ぎ取り、鼓膜を破った。
しかも俺は、これから世界を救うであろう<救世主>。これは間違いなく重罪に値するだろう。
さらに接近禁止の姫に近づき、今夜のオカズにしようとまで考えている!
これら行動は、国王の命に背いたとして、騎士長にその立場を奪われても不思議ではない。
俺の報告次第で、貴様の立場などどうにでもできるのだ。そのことを良く肝に命じるんだな。
護衛の男は、悔しそうに長剣を手渡す。
所詮ヤツも、”上”の奴隷。自分の立場を揺さぶられれば、従うしかあるまい。
・・・さて。
部屋に戻った俺は、国宝の長剣を使い、姫の顔面の皮を剥ぎ始める。
つづ
くと
いいね
チンポ