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~幕間の物語 雪花~

幻想国 オルレニア。

それがこの国の名前。


で。


その国のとある街。


更にその中にある商店街。


その外れにちょこんと佇む一つの帽子屋。


今日も


どうも。いつものレイカです!

ん?テンションが少し高そうですね?と?


....


まぁ、結構自由にしています。


え?何故か?


なんと今回、ホープさんはお休みなんです。

何でも「嫌な予感がする」と言うことで留守番及び店番と言うわけです。


「ふわぁ…暇ぁ。」


けどまぁ、相変わらず人は来ません。


なのでもう勝手にお店閉じちゃおっかな。

そしてさっさと家に帰ろうかな~。などと、考えていた私が居る。


ーガチャー


と、そんな私を帰さないと言わんばかりのタイミングで店の扉が開いた。


「すみません。ホー。いえ、クロウ=マッド=フェイスさんはいらっしゃいますか?」


「え。ああ、すみません。ホープは今席を外してまして…。」


入ってくるなりこのお客さんはホープさんの本名…

「クロウ=マッド=フェイス」について聞いてきた。と言うか、そもそも何で彼の名前を知っているのだろう。


取り敢えず、そのお客さんにホープさんがいつ頃戻ってくるか。そして、今回の対応をした私。レイカと言う名前を一応伝えておいた。電話番も一応店のものを。


何はともあれ、これらを伝えた後、このお客さんは


「彼の作っている帽子を見せてほしい。」


と、言ってきたので


「どうぞ。ヘンテコなものばかりですが…。」


そんな返事をして許可を出した。


そうしてそのお客さんは小一時間ほど店内を彷徨き、帽子を手に取っては笑みを溢したり、苦笑いを浮かべたりして


「ありがとうございました。すみません、今日は見るだけと言うことで。では。」


と私に言い残して去っていった。


「ふぅ…」


私はそれを見送り、溜め息を吐いた。

それにしても、凄く綺麗な人だった。

銀髪で長髪。透き通るような蒼い眼。銀色の鎧

(私が見る限り、銀色のあの鎧は相当なレア物のハズだ。)


そして高身長。多分ホープさんに近いくらいか。

スタイルは鎧で見にくかったが、それでも美しかった。名前は確か…


「「レイス=スノウリッタ」さん…かぁ。」


凄かった。色々と。

しかし妙だ。何でホープさんの名前を知っていたんだろうか。しかも本名。とにもかくにもレイス=スノウリッタさん。ホープさんが帰ってきたら聞いてみよう。


(その日の夕方)


ホープさんが帰ってきたので上がりついでに今日の出来事を報告。スノウさんのことを話した。が。


「と、言うわけでスノウさんと言ー」


「オボロァァァァァァァァァ」


「ハァァァァァァァァっ!?」


吐いた!?

今、あの人の名前言ったら吐いたよこの人!?


「うぇっ。おぉうぇ…す、スノウさんがっ…うっぷ。此処に来たんですか?オッエ…。」


ビチャビチャと胃の中身。

(多分外に出てる間に食べたのだろう料理やら)

を吐き散らしながらスノウさんについてを私に聞いてくる。


…いや、汚い。最悪。本当に。


まぁまぁ。それは置いておいて。何故そんなに吐き散らすのかについてを私は聞いてみた。しかし、帰ってきた言葉は


「ああ、スノウさんはかつての仕事仲間ってだけでして。容姿が良いだけのゴリラですよ。ゴリラ。」


と言うものだけだった。

他はないのかと聞いたが、


「それ以外?ごめんなさいねぇ。話したくなぁーいでぇーす!」


の、一点張りだった。

(と言うか、煽り口調なのが毎度なのだけど。うざい。)


…ひとまず。今回は短いけれど1日が終わりました。私はさっさと荷物をまとめて帰路に着く。




(この時の私は思いもしませんでした。)


「ああああァァァァァァ!?」


「ホープさぁぁぁぁぁん!?」


「クロォォォウ!逃がしませんからねぇぇっ!」


(数日後、スノウさんが引き起こすホープさんの災難。それが私にも振りかかるなんて。)



…続く

予告編であり短編。


短編はちょくちょく出していきます。勿論、大半は普通に書きます。

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