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ナウ大森林討伐劇団  作者: つふら
プロローグ
1/34

ナウ大森林討伐団

書きたくなってしまいました。


中央ノア大陸


その大陸に唯一ある国、ファルリア王国。


その王都ファルリアから直線距離にして800キロ程離れた東ファルリア地方には、『ナウ大森林』と呼ばれる地があった。


そこには希少な植物や鉱石があり、生物全てが巨大化しているという、特殊な地域でもあった。


そしてそんな場所にも関わらず、極たまにナウ大森林に訪れるのは依頼斡旋組合(ギルド)から派遣されたベテランの依頼請負人(コンクラ)か、一攫千金を狙う名の知れた依頼代理人(エージェント)くらいだった。


なぜか。


ナウ大森林には非常に好戦的で巨大化した生物(バース)が多数存在する。その種類や数は未だに謎に包まれており、少し歩けば新種の『何か』が見つかるほど、人の手が及んでいない森。


『ナウ大森林に足を踏み入れるときには、遺書を残していけ』と、言われるほどに、その森は死と隣り合わせといわれる場所だ。




********************



そんなナウ大森林のとある場所。


俺は時測計を手に、とある土壁の前に立っている。


作戦開始は14:00・・・あと、62秒。


額のゴーグルを目元へと付け替える。


俺の後ろにいる2人も、俺と同じようにゴーグルを目元へと装備する。


「忘れ物はない?」


俺の問いに2人はまるでなんともないように「問題ない」と、答える。


話をしながらも秒数を頭の隅で勝手にカウントしていく。


これは俺達が新人の頃から鍛えられた能力。


よし、14:00


上の方からガタガタっと物音。


よし、予定通り作戦は始まった。


俺達がこの土壁の中に入るのは120秒後。


「そろそろ土壁(ゲート)を開けるぞ。」


工具を手に取り、土壁に刃を突きつけている仲間が、俺にそう話しかける。


「よろしく。」


音を立てないように、土壁に人一人が通れる位の穴が開けられる。


俺達が動き始めるのは14:02から。


・・・・よし。


「入るぞ。」


「忘れるな。10分だからな。」


穴を開けた仲間、今日の門番(ゲートキーパー)からそう言われて、俺は頷く。


切り取られた土壁の穴の中へ、俺を先頭に残りの2人がついて入る。


この穴の先はどこかだって?


この穴の先には、俺達ナウ大森林討伐団が長年・・・正確には30年間も戦い続けている生物(バース)、その元凶(ボス)がいる場所へと続いている。


生物(バース)の名はフォレストアント。


この場所はそのフォレストアント巨大巣(コロニー)の一番奥。


俺達討伐団が、ずっとずっと長年に倒さんとしてきた『フォレストアントクイーン』の部屋・・・それが今、俺達が入った場所だ。


お読みいただき、ありがとうございます。

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