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機動機兵ブレリア「戦場の絆」  作者: キジ白のやまちゃん
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第097話 「青い鈴の紋章、再び」

 書き終わりました!


 ラッハの設定を間違えてました。既婚者でした…

 独身はリジル中尉だったので、前話の内容を変更しています。

MUC212.7.23


サンガール湾で下船し、サンガ基地に到着した。


 基地に到着後、クーナさんが作戦室に行き、今後の行動を確認した。


 3師団は、南側の海岸沿いの経路を使い、ラング基地に向けて前進する。


 しかし、行進目標はラング基地ではなく、あくまでもラング基地から撤退してくる味方部隊だとの事であった。全力で後退してくる味方の援護をし、時期をみて3師団も後退する。


 しかし、俺達の小隊だけは別任務を与えられた。


 なんでも、強力な敵ABLM小隊が遊撃部隊として、神出鬼没で暴れているらしい。


 撤退時にその小隊が出現したら困るため、先発してラング基地に行き、その小隊が出たら押さえて欲しいとの事である。


 その小隊が出なかったら、ラング守備部隊と一緒に後退してくる。


 とりあえず危険な任務となるので、研究支援中隊の隊員達はサンガ基地に残ってもらう事にした。


 俺達の評価支援中隊と、研究支援中隊の輸送班だけで行く。データ解析は、サンガ基地に来てからでもできるのだから。


 急いで出発準備をし、燃料補給等を済ませて出発した。この経路…敵部隊は出てこないよね?誰も偵察してないじゃないの…




 行きの輸送車の中には、小隊の4人の他、クーナさんとレイア軍曹がいた。


 俺はおもむろに聞いてみた。


「レイア軍曹、彼氏できた?」


「できる訳無いじゃない!作る暇が無いわよ。時間がある時は中隊長からABLMの操縦を教えてもらってるしさぁ…」


「本気でパイロットを目指すと思わなかったな…」


「ソハヤ中曹が中隊長の推薦でパイロットになったでしょ?だから、今がチャンスだと思ったの。パイロット養成学校に行かなくてもパイロットになれるのは今しか無いって。」


「そうだよね。そんな事が出来るのはクーナさんくらいだよね。」


「多分、私以外はいないんじゃない?私は開発者特権もあるから。」とクーナさんが自慢げに言った…


「彼氏にするなら、どんな人が良いの?」


「前に中隊長に言われたでしょ?年齢や階級は関係ないし、軍人じゃなくても良い。けど…やっぱりパイロットの方が良いかな?私を理解してくれそうだし!」


「パイロットなら、やっぱり上手い人の方が良いよね?リジル中尉!レイア軍曹はどうですか?」


 と、リジル中尉に振ってみた。


「えっリジル中尉って独身なの?」とレイア軍曹が驚いている。


「えっ?クロ…なっ…何を言ってるんだよ…」とリジル中尉がアタフタしていた。


「レイア軍曹、リジル中尉はどう?」


「そんな…本人を目の前にして…それに、今まで意識した事なんてなかったから…」


 あら…お互いに、急に意識し出したか…


「もう結婚してるとばかり思ってたし…」


 なんか、まんざらでも無い感じだな…


「まぁ、今度の任務では、しっかりリジル中尉に守ってもらうんだよ。」


 なんか、2人とも顔を赤くして下を向いちゃった…


「クロ、何を作戦前に言ってるのよ!そう言う話は、無事に帰って来てからの方が良いでしよ?」とクーナさんが言った。


「いや…危険な事をする前の方が良いんだよ。吊り橋効果と言ってね…」


「あらっ!それもそうね!クロ、頭良い♡」



 と、戦闘前の会話とは思えぬ様な会話をしながらもラング基地へ向かっていた。





 ラング基地に無事に到着した。パイロット5人とレイア軍曹で、基地の作戦室へ向かう。今回の作戦の確認のため、全員で行った方が良いとの判断だ。


 作戦幹部から、今回の任務の説明を受ける。


「いゃぁ、良く来てくれました。第11独立実験隊の皆さんが来てくれるなんて…パーソナルカラーを見ただけで、隊員達の士気が上がりますよ!」


 クーナさんが申し訳なさそうに言う…


「今回は、実働試験の為にノーマルカラーのⅢ型を使うんです…すみません…」



『チ〜〜〜〜ン』と言う音が鳴り響いた気がした…



「まっ…まあ、実力は変わりありませんし…心強いです…」


「この基地の離脱・後退時期はいつなんですか?」


「まだ細部は決まっていませんが、25日には離脱します。あとは援護部隊の前進速度次第ですね。」


「3師団が援護地域に到着してから離脱するんですね?」


「そうなります。援護地域に到着したならば無線で連絡がきますので、その後に時期をみて後退します。」


「敵の遊撃部隊の情報が欲しいのですが。」


「あれは…化け物ですね。今までに2回出現しています。たった1個小隊に、戦車1個大隊が全滅ですよ…酷いもんです。」


「機体の特徴は?色などはどうでした?」


「合計4機。色は紫色、赤、茶色にピンクですね。特に紫色のABLMが特殊な形状です。」


「特殊な形状?」


「はい。腕が蟹みたいなんです。しかも、鞭の様に腕を振って格闘戦をするんですよ。爪が6本あって、その中央が無反動砲とマシンガンになってます。」


 そう言って、イラストを描いて見せてくれた。


「二の腕がフレキシブルに曲がるんです。そして鞭の様に腕を振る。ウチの隊員達は『ザリガニ』って呼んでましたね。」


「紫色がアロン大佐で、赤はティル少佐よね。茶色とピンクは補充隊員かしら…」


「前の例もあるから、2人とも強化戦士(レウ)だと思った方が良いね。」


「そうね…。この小隊のマークは、青いベルではありませんでした?」とクーナさんが確認した。


「そうです!よくご存じで。」


「やっぱりアロン大佐達か…黒い機体が無いって事は、バルム大尉はミノア帝国に残ったんだな…」とダーイン中曹が呟いた。


「その小隊が現れたら連絡します。基地の宿舎で待機していて下さい。」と言われ、俺達は作戦室を後にした。


 待機室でクーナさんに、「ウチらが前に言ってた多重関節を完成させてるみたいだね。」と言うとクーナさんは


「クロ対策よね。開発が速いなぁ…どんな構造なんだろうね?」


「あの図では、肘から肩までがしなやかに曲がるようだね。厄介だなぁ…」


「そんなに厄介か?」とラッハ中曹が聞いてきた。


「ええ。格闘の軌道を途中で変えられる可能性があります。つまり、先読みでの回避は出来なくなる可能性があるんです。」


「そうか…けど、ザリガニは1機だけなんだろ?」


「今のところは…次は分かりませんからね…」




 

 またアロン大佐達と戦うのか…しかし、こんなに速く俺対策が出来るとは思わなかった。


 戦闘の準備を着々と進め、静かに時を待った。



 また間違えて消しちゃった…もういゃぁ〜!

 ウトウトして画面タッチから「全てを選択」からの〜全消し…この機能、要ります?


 しかし、「小説家になろう」でロボット物って人気なかったんですね…知らんかった…

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