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機動機兵ブレリア「戦場の絆」  作者: キジ白のやまちゃん
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第095話 「通常任務」

 士官候補生の二次試験の物語を間違えて消してしまいました…(ー ー;)

 どうせ消えたし、本編とあまり関係ない話なので端折って短くしました。


 と言っても、これも本編とはあまり関係ないんですけどね…日にちを進めるための回になってます…

 本当に7月10日までにトロイア共和国はクレタ半島から撤退するのだろうか…


 今日は5月11日だ!


 3年前のMUC209.5.11は、前回の9年戦争の終戦日である。


「あと2ヵ月で、本当に撤退するのかなぁ?」と俺が呟くとラッハ中曹が


「まぁ、休戦協定を結んでも、未だに小競り合いは続いてるみたいだからな…」と言っていた。


 そう、大規模な戦闘こそ無いものの、未だに小競り合いは続いてる。



「2ヵ月後よりも、1ヵ月後の方が心配なんじゃ無いか?」とダーイン中曹が茶化す。


 そう、6月15日から、士官候補生の二次試験が始まるのだ。そのために面接の訓練もしている。



 隊長が面接官役となって訓練をしているのだが、中隊長も指導のために同席してるんだよな。


「しかし…クロ、普通に面接の受け答えしてるじゃ無いの。」


「まぁ、恥をかかない程度にね。」


「恥?ってか、凄い的確に答えてるよね。指導する所なんてないもん。」


「だって、クーナさんのお父さんが相手だよ?まさか『娘の彼氏は馬鹿なのか?』とか思われたくないから。」


「だから真面目にやってたのか…。お父さん、凄い褒めてたよ!クロくんは凄いなって。」


「良かった。変人だと思われてなくて。」


「まぁ、この調子なら合格しちゃうね。」


「もう、正直言ってどっちでも良いよ。合格したなら、その時にまた考える。不合格なら人生変わらないし。」


「そうね。その時に考えましょう。」こんな感じで面接訓練をしていた。




MUC212.6.18

 無事に士官候補生の二次試験が終わった。まぁ、普通にやったよ。俺は一次試験を整備課程で受けた為、二次試験の実技試験はABLM整備だった。パイロットでは受験しなかったのだ。


 試験内容は1時間以内に故障箇所探究から故障排除の整備をするのだが、1時間で終わらない人もいた。俺はみんなに知られていて、みんなの目は『コイツ、整備できるのか?』って感じだったが、試験を30分で終わらせてやったらビックリしていた。試験官も含めてだ。


 あとは結果を待つばかり。

 

 合格発表は7月中旬らしいので、あと1ヶ月後か。どうなることやら…


 


MUC212.7.10


 今日はクレタ半島からの撤退期限だ。しかし両軍共にまだ撤退を完了していない。

 

 俺達は、相変わらず演習場で新装備のテストをしている。今は新型シミュレーターのテストをしており、基地の中で色々とテストしている所だ。


 シミュレーターの敵に『死神小隊』や『蒼い死神』までいて面白い。『戦場の妖精』としてクーナさんのデータも入っていた。


 あれっ?戦場の女神じゃなかったっけ?やっぱり砲兵と間違えるから変更したのかな?


 けど『戦場の妖精』の方が可愛いよな。


 最近、デートで街に行くと、知らない人が『あっ!フェアリーだ!』って言ってたのはクーナさんの事だったんだな…


 フェアリーってよりピクシーじゃない?悪戯好きだから。



「おい!シミュレーターのクロに勝てないぞ!クロ、ちょっと自分と戦ってみろよ。」とダーイン中曹が言っていた。


「おっ!それ、面白そうだな!クロ、やってみろよ。」とラッハ中曹まで煽る。


「やっても良いですが…昔の自分より弱くなってたら洒落になりませんよね…」


 そう。このシミュレーターは、過去の俺達の戦闘データを基に作成されているらしい。


 とりあえず、蒼い死神と戦ってみた。


「コイツ、強いぞ!」


「強いぞって、それ、お前だろ!」とラッハ中曹に突っ込まれる。


「シミュレーターだと、実際の感覚と少し違うから戦い難いです。」


「あっ!やられた…」


「クロ…君は過去の自分を乗り越えられないようだね…」とダーイン中曹が冷たい目で見ている…


 蒼い死神の偽物に、本物が負けてしまった…



「よし!クロを攻略するぞ!」とラッハ中曹が完全武装で出現する。



「へっへっへ…先ずは遠くからキャノン砲だ。」そう言いながらキャノン砲を撃っていた。


「ハッハッハ!クロ!勝てる!勝てるぞ〜!」って言いながら、遠くからめちゃくちゃ射撃していた…


「あっ!近づかれた!ヤバい!」とラッハ中曹が言った直後に撃破された…


「これ、クロのシミュレーター、強すぎないか?」


「いや、動き自体はこんな感じだと思いますが…実機と感覚が違うから戦い難いんですよ。」



「青い死神の攻略法、分かった気がする!」と言ってダーイン中曹が再び戦う。


「ラッハの戦いをみて分かっちゃったよ!」


 ダーイン中曹も遠くからキャノン砲を撃ちまくっていた。


「やっぱり…これ、勝てるぞ!」と言いながら、またもや弾倉交換したキャノン砲を撃ちまくる。


「ハッハッハ!クロ!弱い!弱いぞぉ〜!」って…ダーイン中曹、キャラクターが変わってる…


 と思っていたら、蒼い死神にキャノン砲がヒットした。


 足を撃破され、動きが鈍くなった所に、更にキャノン砲を撃ち込んだ。


「とどめだ!喰らえ!」と言って、84mm無反動砲で撃破した。


「うぉ!ダーインさん凄え!」とラッハ中曹が驚いたが、俺も驚いた。



「射撃戦になれば勝てるな…」


「けど、俺も射撃戦をしたけど負けましたよ…」


「シミュレーターの蒼い死神は、ロックオンしたら回避してるんだ。だから、ロックオン機能を使わないで射撃すれば良いんだよ。」


「確かに…この頃は、ロックオン警報を頼りに回避してましたね。」


「ラッハの戦いを見て、ロックオンしない射撃の反応が遅れる事に気づいたんだ。それでロックオンしないで射撃したら当たったんだよ。」


「よし!俺も勝つぞ〜!」と言って、ラッハ中曹が挑戦した。


「やったぁ!クロに勝った!」ラッハ中曹まで勝ってしまった。



「よし!リジル中尉を呼んで、小隊戦をやってみようぜ!」と言ってリジル中尉を呼んだ。


「これで負けたら、小隊長の違いだって事だな…」と、ラッハ中曹が呟く。


 シミュレーターの小隊長はボルグ大尉なのだ。


「違う!みんなの腕が落ちてるんだよ!人のせいにすんな!」とリジル中尉が叫ぶ。



 こんな感じで通常任務を日々こなしている。毎日楽しく勤務させてもらってるよ。




 えっ?小隊戦はどうなったかって?



 三連敗してリジル中尉が落ち込んでた…

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