第083話 「相 棒」
書き直しました。
パーソナルカラー、やはり最初の設定通りにみんな違う色にしました。
小隊で揃えると、後々の物語と矛盾が生じてしまう事に気づきまして…
思い付きで書いちゃダメですね。
俺とクーナさんのブレリアは、研究部の整備工場に持っていかれた。何やら4号機、5号機と同じ仕様に改修するらしい。
クーナさんと俺達の小隊員が隊長に呼ばれた。
隊長室に入り、入室の報告をクーナさんが済ませてソファーに座る。
「君達を呼んだのは、使用するブレリアについてだ。今は、クロ君…いや、ソハヤ中曹が使っていた0号機、クルタナが使っていた3号機の他、4号機と5号機がある。これを誰が使うかなんだが…」
「小隊の機種は揃えた方が行動しやすいからね…」とクーナさんが悩んでいる。
「私が別の機体を使えば小隊の機種はそろうけど…3号機に愛着があります。」
「言うと思った!我儘娘だからな。で、新規にブレリアの同タイプを作成している。もうすぐ完成するんだよ。6号機と7号機だが、コレを誰が使うかで悩んでいてな。本当は、どちらかを中隊長機にしようと思っているんだが。」
「私は3号機が良いんだけど…」
「どの道1機は予備となる。3号機が予備になるか、7号機が予備になるかの違いだけさ。ソハヤ中曹にも、6号機か7号機を使って欲しいんだが…」
「俺も0号機に愛着があります。できればゼロを使わせて下さい。今改修しているから、性能的には同じですよね?」
「微妙に違うな。新タイプの方が軽いから、動きは速いだろう。特に0号機は1番重いんじゃ無いかな?」
「どうして重いんですか?」
「0号機は、丈夫さにかけてはオーバースペックなんだ。プロトタイプだから、テストを重ねる為にフレームを頑丈に作ってあるし、他の部分もオーバースペックなんだよ。だから重いんだ。」
「へぇ…私のは?」とクーナさんが聞いていたが…クーナさんも一緒に作ったんじゃなかったの?
「ゼロのテストデータから、軽量化できる所を洗い出して以後の機体は作ったからな。ゼロよりは軽いが、新しいのよりは重いよ。」
確かに愛着はあるよな…
「機体の配分は中隊長に任せるからな。どうするんだ?今決めてくれ。」
「えっ?今?何で?」って、クーナさん…隊長にタメ口だってば…
「パーソナルカラーに塗らなきゃならないだろ?それに、君達の戦闘データから、それぞれの個性に合った仕様にするんだよ。今決めてくれよ。」
「0号機と3号機は決まりよね。私とクロで。新機体を小隊長に使ってもらいたいけど…」
「俺は古いので良いですよ!古い方が頑丈らしいですし。序列順で良いんじゃないですか?4号機が俺、5号機がダーイン、6号機がラッハで。」とリジル中尉が提案した。
「新品が予備機か…」とクーナさんが心配する。
「それじゃ、俺が7号機を使うよ。全く実働試験をしないのもダメでしょ?」
「クロ…良いの?」
「良いよ!ラッキー7って言うし!7号機をゼロと同じ色にして下さい。」
「そんな事言ったら…4号機って不吉じゃない?」とリジル中尉が言っていた…
「みんなエースなんだろ?クルタナとクロ君の色は分かるが、他の人達はどんな色なんだ?」と隊長が聞いてきた。
「他の3人は、今までノーマルカラーだったんですよ。で、今回を機に色を変えるつもりです。」
へぇ…何色だろう…
「俺は黒を基調とした色にして下さい。目立ちたくないんで…」って、リジル中尉、弱気だよ…
「俺は…赤い色にして下さい。ワインレッドに。妻が好きな色なので。」
確かに…ダーイン中曹の奥さんは赤ワインが好きだったもんな…
「俺はグレーで良いです。グレーと言うか白。Ⅲ型のノーマルカラーよりも白くして下さい。」ラッハ中曹は白か…
「盾はみんな青にしよう。まぁ、クロは中型シールドは持たないか…」
「盾は青メインにして、盾には『第11独立機兵隊、第1小隊』のナンバー、111を付けよう!」
「機体番号を左肩の前後に大きく付けましょう!」
「部隊番号の111は、モン〇ターエ〇ジーのマークみたいに、獣の爪に切り裂かれた感じにしましょう!」
と話がどんどん盛り上がっていく。
「ちょっと…紙に書いてくれ。注文が多過ぎて覚えきれん。書いたものは担当に伝えておくよ。予備機はリジル中尉と同じ色にしておくよ。」
「隊長…それ…私が一番撃破される可能性が高いって事ですね…」
「そっ…そう言う訳ではないが…」
こうしてそれぞれのパーソナルカラーが決まった。
ここから、この部隊の歴史と伝統が始まるのだ!
そう、俺達が作っていくんだ!




