表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機動機兵ブレリア「戦場の絆」  作者: キジ白のやまちゃん
39/105

第039話 「鬼神の如き」

 番外編の様な物語です。

 館内放送が流れる。

「1600から格闘訓練場に於いて、ABLM(エーブラム)技術競技会の実施要領の展示を行います。各部隊の関係者はお集まり下さい。繰り返します……」


「あっ!忘れてた…これ、俺がやるんだよな…」


 そう、応援に夢中になって、すっかり忘れてたのだ。詳細を聞いてないな…


 すると、またもや館内放送が流れる。


「第2大隊 本部管理中隊のソハヤ軍曹、至急、格闘訓練場の天幕までお越し下さい。繰り返します……」


 おっ!格闘訓練場に行けば良いのか?


 格闘訓練場に行くと、先程の競技会運営幹部がいたので、一通り説明を聞いた。


 3中隊の時とルールは同じだったが、ターゲットの数が倍の60になっていた。


「ソハヤ軍曹、できるか?」と心配そうに見ているが…ターゲット60個は、やった時が無い。


「1分は掛かると思います。まぁ、やってみますよ。」

 と言ったら、クーナさんが応援しに近づいて来た。


「クロ…頑張ってね♡」


 おっ!ハートマーク付きの応援だ!メチャクチャやる気出た!


「クーちゃんの前だ…カッコつけるよ!」


「カッコいいとこ、期待してるぞっ!」


 やる!俺はやるぞっ!




 要領は3中隊の時と同じだ。ABLM(エーブラム)に乗り込み、ガイアをセットする。


「ガイア、今回は、ABLM(エーブラム)の負担を関係無しに全力でやる。サポート頼むぞ!」


『了解しました。やり方は前回と同じで宜しいですか?』


「あぁ。最速で撃破できるであろう2個だけロック表示してくれ。」


『了解しました。』とガイアが言うと、展示開始の合図まであと少しとなった。


 集まった隊員達に、競技会の運営が実施要領の説明をしている。


 これが終わってから開始となる。




 説明も終わり、開始位置にいるスタッフが手を挙げる。さぁ、スタートだ!


 競技開始のブザーが鳴った直後から全力だ!ターゲットを次々と斬っていく。


 短いと思っていたが、60個は長いな…飽きてきた…



 ギャラリーには、3中隊の人達も来ていた。


「鬼神の如き凄さだな…」とボルグ中尉は呆れている。


「この前よりも凄いですよ…無駄が無い…」とラッハ軍曹も唖然とする。


「これ、クロにコツを聞いた方が良いですね。あいつ、教えるのも上手いから。」とダーインが言った。




「ガイア、あと何個だ?」


『20個です。』


 長げぇ…しかし、ここで集中力を切る訳にはいかぁ〜ん!


 ガイアがカウントダウンする。


『残り5、4…3…2、1…0。終了しました。』



「結果はどうなんだろう…」と言うとガイアが


『58秒12です。』と答える。


「おっ!1分切った!俺、頑張った!」と、自分で自分を褒めた。


 競技会運営側から言われたタイムは、58秒14だった。まぁ、少しの誤差はあるよな。



 ABLM(エーブラム)から降りると、先程の幹部が近づき「お疲れさん!凄かったよ。」と言ってくれた。クーナさんも走ってきて…


「クロ、めっちゃ凄かった!うちの競技会の時よりも凄かったよ〜!」と褒めてくれた。


「ありがとう!」と言うと、運営幹部が


「君達、本当に交際してるんだな…」


 しまった!人目があるのに、クーナさんにタメ口を使ってた…


「あっ…はい。基地内では敬語を使う様にしてたんですが…つい、癖で…」と言い訳をしておいた。


「いや、大丈夫だろ?基地の隊員は、君達が交際している事を全員知ってるよ。あの公開告白は有名だからな…」


 確かに…有名だよな…


「いやぁしかし、助かったよ!良い競技展示になったし、皆んなには目標タイムになっただろう。ありがとう!」


 と、お礼を言われた。



 まぁ、何にしても1日が終わった。


 小隊戦は3中隊の優勝かぁ…親しい人達が優勝するって、結構嬉しいね!



 3中隊、明日も頑張ってくれよー!



 あっ…選手は目の前にいるクーナさんか…


「クーナさん、明日、頑張ってね!」

「うん!クロのために優勝するよ!」


 優勝するってあっさり言ったな…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ