第024話 「個人トーナメント戦、開始!①」
皆さんが読みやすい様に、何回も見直してるんですが…見直す度に間違いを見つけますね(ー ー;)
句読点の付け所に悩みますね…
爽やかな朝が来た!
昨日の中隊終礼の時、俺が3中隊のABLM競技会に参加して2部門で優勝した事を、中隊長が隊員みんなに紹介してくれた。
それで今日は、本管中隊の隊員全員が応援に来る事になってしまった。仕事しろよ…
俺は競技会場に着いた。会場を見ると高い壁に閉塞されたコロシアムの様な造りになっている。
周りには、防弾ガラスで仕切られたギャラリースペースもあるが、別棟の体育館の様な建物には大スクリーンが何個も設置されていて、そこで見た方が戦況は把握しやすいだろう。
杭が地面に何本か差し込まれていて、そこにロープが張られている。一辺が130mくらいの正方形にロープで区切られているのだ。
その中に、壁の様な障害物等が何個もランダムに設置され、その中で戦う事になっている。
「さて…どうやって戦えば良いんだ…」
全く想像できない…。そんな事を考えている内に、抽選が始まった。
各1戦目は同じ小隊で潰し合わない様に、同じ小隊と当たったら引き直しをしている。
第2小隊長のリジル中尉が…なんだか青い顔をしている。どうやら対戦相手が3中隊長に当たってしまったらしい…
3小隊のテイン中曹が俺に近づいてきて「宜しくな!」と言ってきた。
「えっ?俺の1戦目、テイン中曹ですか?」
「あぁ、宜しく!けど、俺はこのルールは苦手なんだよ。スナイパーだからな。」
「そうなんですか?けど、昨日は上位に入ってましたよね?」
「他の小隊の奴等には勝てるが、3小隊の奴には勝てんよ。俺は3小隊にはスナイパー枠で入っているから、この競技方式では勝てないよ。けど、射撃の競技会では何回か優勝してるんだぜ!」
「凄いですね。俺は射撃は苦手と言うか…良く考えたら、ABLMで射撃した事無いですよ!」
「そうか…射撃ならお前に勝てそうだな!まぁ、お手柔らかにな!」
そう言って立ち去った。
俺の最初の相手は、よりによってテイン中曹か…3小隊の人とは当たりたくなかったなぁ…
トーナメントの抽選も終わり、最初の試合開始は9時からとなる。
予定では、午前中に各1戦目の6試合を行う。
とりあえず、1戦目のクーナさんの試合が見たいと思っていたが、クーナさんvsリジル中尉の試合はシードのため、第7試合だった。
「あれっ?俺、第4試合だ…」と言っていると、ボルグ中尉が俺の所に走ってきて
「ソハヤ軍曹、すまんな。中隊長との試合間隔を開けなければならない関係上、試合を最後に出来なかったよ。」
「そうですよね。俺が最後だと俺の次の試合が3中隊長になるから、準備に時間がかかりますもんね…」
「そう言う事だ。すまんな…」
「大丈夫です。最低でも1試合は見学できそうですし。」
「理解してくれて助かる。けど、1戦目はウチのテインだろ?アイツは厄介だぞ?ソハヤ軍曹。」
「あっ!クロで良いですよ。クロと呼んで下さい。テイン中曹、射撃が上手いらしいから、離れて戦うと負けますね…」
「なんだ、知ってたのか?お前とは相性は悪いだろうな。まぁ、頑張れよ、クロ!」
と言って、忙しそうに走って行った。
ボルグ中尉、競技会の運営も任されて大変そうだな…
競技が開始された。
第1試合は接戦だった。しかし、1小隊のクレス・ダモ軍曹が辛くも勝利した。
この人は、第11話で俺にクーナさんの情報を教えてくれたパイロットで、俺がクーナさんの事を好きで告白するって言う例の噂を広めた人だ。あだ名は「スピーカー」で、どんな情報も拡散する男…
第2試合は、順当にボルグ中尉勝った。
第2試合を見た後、入場ゲート前にあるABLM待機室に行き、試合の準備をした。
待機室にもモニターがあり、第3試合は3小隊のダーイン軍曹が勝つ所を見た。
いよいよ俺の番だ!やはり、3小隊は侮れない。
俺の相手も、3小隊のテイン中曹だ。油断はできない。
初めての対人戦にドキドキしながらも、待機室から会場に向かった。
いつからか…
「本部管理中隊」を略して「本管中隊」と表記しています。
クロノスの所属は…
第3機兵連隊 第2大隊 本部管理中隊ですので…
3機連 2大本管中隊と略されます。
因みに…
クロノスの所属を更に細分化すると…
管理小隊 整備班になります。
世界地図や編制表、トーナメント表をUPしたいけど、やり方が分かりません…(ー ー;)




