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機動機兵ブレリア「戦場の絆」  作者: キジ白のやまちゃん
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第018話 「開会式」

短いけど、第18話の執筆が終わりました。



 開会式が始まる。俺は式台の横に、何故か1人でポツンと立っている。


 中隊長(クーナさん)の訓示があった。クーナさんが式台に登り訓示を述べている姿を見ると「この人、本当に中隊長なんだな…」と思ってしまう。


 中隊長(クーナさん)が、訓示の最後に突然弾けた!


「……と堅苦しい話をしたけど、今日はお祭りよ!みんな楽しんで〜!特典として、個人戦で優勝した人と…デートしてあげちゃう。ウフッ♡」


 俺は(「ウフッ♡」じゃねぇよ…)と思ったが、3中隊の隊員もギャラリーも「ウォー!」と盛り上がっていた…


 たかが中隊の競技会にしてはギャラリーが多い。


「あっ!そうそう!今回は、スペシャルゲストにも参加してもらう事になったの。ソハヤ軍曹、こっち来て!」


 なんだ?聞いてないぞ…式台に上がれば良いのか?


 式台に上がり、クーナさんの横に立つ。


「いつも整備でお世話になってる、本部管理中隊のクロノス・ソハヤ軍曹よ!彼も参加するからね!」


「Boooo〜!」何故かブーイングが…俺、悪役か?


 クーナさんは「ちょっと〜!みんな止めてよ〜!せっかく参加してもらうのに!ソハヤ軍曹、一言挨拶して。」と言ってマイクを俺に渡す。


 無茶振りも良いとこである…


 俺は戸惑い「あっ、あのぉ…何故か参加する事になりました。宜しくお願いします。」と言うと


「Boooo〜!」と再びブーイングが響くと同時に…

「お前なんかに中隊長は渡さねぇぞ〜!」とヤジが飛んでいる…


 ブーイングの原因はそれか…


「あっ!因みに彼、ABLM(エーブラム)で対人戦をするのは今回が初めてよ。みんな、負けないでね〜!」


 と中隊長(クーナさん)が締め括り、開会式は終了した。俺はすっかり悪役なのだな…




 今日は訓練装置を使った競技である。


 これは昨日、俺が調整のテストがてらにやっていた事をヒントに、中隊長(クーナさん)とボルグ中尉で考えたものだ。


 連隊の競技会に、この競技はない。連隊の競技会では戦闘行動しかやらないのである。


 小隊戦は3対3、個人戦は1対1でどちらも剣と銃を使っての戦闘だ。


 だから、連隊中の他の中隊が「3中隊が面白い事をやるらしい」との噂を聞き、初の試みとの物珍しさからギャラリーがたくさん集まっているみたいなのだ。




 グループ分けを抽選でした後、さらに競技実施の順番も抽選で決めた。


 グループは2個グループに分けられ、1グループは個人用の格闘訓練装置を使う。これは、ランダムで出てくる30個のターゲットを、何秒で剣で撃破できるかを競う。


 昨日、俺もやってみたが、優勝タイムは30〜31秒くらいじゃ無いかな?




 もう1個グループは、小隊訓練装置に盾と剣だけ持って、20分間のうち何分間ペイント弾の直撃をもらわずに耐えれるかを競う。


 昨日、俺が20分をクリアしたから、本職のパイロットならクリアするだろう。


 どちらの装置も、本来の使用方法ではない。けど、パイロットの腕を競うには、何かしら基準が必要なのでこうなってしまうのだろう。




 俺は1グループの6番目スタートとなった。このグループは7名だから最後から2番目である。


 クーナさんは、今日の競技には参加しない様だ。俺はクーナさんのABLM(エーブラム)を借りて競技に参加している。


 第3小隊長のボルグ中尉も、俺と同じグループになった。


「おー!ソハヤ軍曹、同じグループか。お手柔らかに。」と言うボルグ中尉の隣にいた隊員が話しかけてきた。


「3小隊のダーイン軍曹だ。宜しく!」と言って握手を求めてきた。握手した後ボソっと


「この手が中隊長の手を握ってたんだな…」


 見られてたのか?つい焦って


「何で知ってるんですか!」と言ってしまった。


「あっ!ゴメン。内緒だった?俺、あの公園の近くに住んでて、たまたま嫁さんと子供と公園で遊んでたら見ちゃったんだよね…」と言いながらニヤニヤしている。


「いや…あれには深い訳が…」


「深い訳ねぇ…仲の良い恋人同士にしか見えなかったな。良いじゃねぇの、隠さなくても。お似合いだったぜ?」


 そこへボルグ中尉が割って入る。


「何だって!お前、昨日はまだ付き合ってないって言ってたじゃないか!」


 もう、面倒臭くなってきた…


「俺は認めん!今回優勝した方が中隊長と付き合う権利があるって事にしようじゃないか!優勝出来なかったら身を引け!」


「ボルグ中尉、独身なんですか?」


「何っ?33歳で独身だが悪いか?」


 悪いとは言ってないでしょ…


「だいたい、俺が優勝できる訳ないじゃないですか…」



 なんてやり取りしてる間に、俺の番も近くなってきた。

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