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ファミリアヒーロー  作者: ミシャクジ
未知との遭遇
3/22

〈03〉

現在、時刻は午後12時過ぎ。


昼休みである。


俺は学校に弁当を持ってこない系男子だ。


なので学校がある日の昼食は、食堂で済ましている。


やっぱりランチBは美味いな…。


「ねえねえ、最近ここら辺でよく誘拐事件が起きてるらしいね」


「うん、私も朝、友達から聞いた。怖いよねー」


ガールズトークを盗み聞きしながら昼食をとる。


会話をしてるのは、ロングヘアーの二人組。


一人はストレート、もう一人はポニーテールにしている。


2人ともまあまあ可愛い。


で、なんだって?誘拐事件?


「たしか、ある特定の時間に、学校の近くを歩いてるとさらわれちゃうんだっけ?」


「そうそう、夜の十一時から十一時半の間に、学校の近くの交差点付近を歩いてるとさらわれちゃうってやつ」


ほうほう。


「友達の友達が言ってたらしいんだけど、犯人は人間じゃないらしいよー?」


「えー?」


えー?


「なんでも、犯人はクラゲみたいな宇宙人だとか!」


「えー、流石にそれは嘘でしょー」


マジありえなーい。


「まあ、友達の友達の話だからねー」


「嘘っぽいねー」


ねー。


そんな話をしながら、女子高生二人組は食堂を出て行った。


ふむ、夜の十一時から十一時半か…。


俺もランチBを食べ終わったので食堂を出て、教室に戻るために廊下を歩いていると、見知った顔を発見した。


……アイツ、やっぱり目立つな。


「よう、芍薬」


俺はアイアンクローされる前に挨拶をする。


「お、サスケか!おいっす!どうした?」


「ちょっと訊きたいことがあってな」


最近ここら辺で誘拐事件がよく起きてるらしいが、それについて何か知ってるか?


と、彼女に訊くと。


「いや、私もついさっき誘拐事件の存在を知ったばかりなんだわ」


と彼女は答えた。


「いやー、まさかこんな近所で誰かがさらわれてるなんてな」


彼女は続けて言う。


「かはは、月曜日からビッグニュースだ」


続けて言う。


「なあ、サスケ───」


言う。


「───人助けしようぜ」


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