君の卵
掲載日:2015/06/01
見えない何かに
焦がれつづけて
太陽に幾度も
手をのばして
ここにないものが
ただ恋しくて
知らない君が
あんまりにも甘やかで
誰にも見えない
もろい卵を
じっと守って
きたけれど
暖めた君は
どこにもいないと
教えてくれた
世界は もう
内側からの
強い光線で
惑星になって
しまいそうだから
君がこのまま
ひとかけらずつ
ただ蒸発して
しまったとしても
これが 遠い
未来などではなく
いつかの記憶
だったなら
すべての夢に
置き去りにされても
きっと 僕は
生きてゆける




