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封印結界の聖女クビになり、婚約破棄される~王太子、貴方がそれ言う?そんなことして大丈夫なの?私は知りませんからね~  作者: 鏑木うりこ


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第1話 疲れたOL、お局と共に異世界へ転移させられる

「ナナセ! お前は聖女としての力も弱く、アイリに負担ばかりかける! お前のような役立たずはいらん! 今日今限りで聖女の職を剥奪し、国外追放とする!」


 ナントカパーティに仕方がなく出席していた私、柊七瀬はこの国の王太子に壇上から叫ばれた。


「お前と、レイセアの婚約も破棄とする! この場から消えよ!」


 王太子殿下の後ろには私と一緒に召喚された「浄化の聖女」の鈴木愛理が隠れるようにしがみついてこちらをみてニヤニヤ笑っていた。


 はあ、ため息をつくしかない。また鈴木さんが何か吹き込んだのだろう。


「ウィルさま……あいり、怖いです……」

「大丈夫だよ、アイリ。私の聖女! お前を虐める性悪女などこの国から追い出してしまうからね?」


 私と鈴木愛理は所謂異世界召喚された。私達は2人とも神殿に聖女と認められ、正式な手続きもした。

 鈴木さんは、弱いながらもすぐに浄化の力を発揮し、この国に害成す瘴気をを消していった。私はなかなか出来なかったが、親身になって教えてくれた神官様とレイセア・ゴルート伯爵令息のお陰でなんとかコツを掴み、「封印結界の聖女」になったのに。


「な! 殿下! 何をおっしゃいますか! 私はナナセと想いあっております! 婚約破棄などいたしません!」


 私の隣にいたレイセアが、顔を青くする。うん、私もレイの事嫌いじゃない、寧ろ好きだ。

 勝手に召喚しておいて、能力の発動した鈴木さんだけ連れて行ってちやほやちやほやして私は部屋にポツーンと取り残された。最初からそういう扱いだったから、この国の印象って最悪だったのよね。

 1人残された私を見つけて保護してくれたのがレイセアだった。そして神官さんも呼んでくれて、一生懸命、一生懸命練習したら、私は浄化でなくて瘴気や魔物を閉じ込める事ができる封印結界の聖女だと判明したのだ。

 そりゃ適性が違ったから、幾ら浄化しようとしても出来なかったのよ。


「レイ! 神官様! やりました!」

「頑張りましたね! ナナセさん!」

「良くやったぞ! ナナセ、大好きだ! 結婚しよう!」

「へ?」


 こんな感じで勢いで私に結婚を申し込んだレイセアと私は婚約したのだったが、なんで殿下に破棄されないとならんのだろう?


「黙れ、レイセア! 私の側におるお前がナナセなどを婚約者にしておってはアイリが怯えるではないか! 聖女はアイリで十分! お前もすぐにアイリの素晴らしさに気づくであろう! ははは!」

「いや~ん、アイリこわぁい! ウィル様ぁ」


 このやり取りもうんざりだ。ここに召喚される前から鈴木さんは何か都合が悪い事が起こるとすぐ泣いて、私のせいにする。


 私達は同じ会社に勤めているOLだった。鈴木さんは所謂お局で、私は新入社員。まぁ、私の事をいびるいびる。

 同じ部署の人全員から


「柊さん、部署移動申請しといたから、あと1ヶ月耐えてくれる?」

「七瀬ちゃん……ごめんなさい! 表で庇うと私が鈴木さんに……」

「お局ってキモいよな……」


 他の社員からそんな風に言われている人だった。明日から部署移動! と、やり遂げた気持ちだったのに、一緒に召喚されるとか、最悪なんですけど?


 で、この世界に来てもする事がないのか、鈴木さんは私に突っかかって来る。


 そんな事してる暇があるなら、私が封印してきた瘴気や魔物を浄化してほしいんですけどー?



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