41話 カーネーション
頭の中のデートプランはバッチリだった。
「まずは図書館に行こう、
この世界の歴史とか、調べたい事もあるしな。」
デートで図書館は賛否あると思うが、アリスは嬉しそうだった。
「そうだね!この世界の歴史は知っとかなきゃ!」
うん、可愛い。
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著書「神王について」
「この世界には、神王と呼ばれる上位存在が有る。
生まれながらに天界の神より授かりし力を持ちし者達がこれに該当するのだが、例外もある。神王から力を授かる例だ。
神王が力を譲渡する事も可能らしい。」
へ〜、一般人から神王になる例もあるのか。
サリアさんや真奈はどっちなんだろうか。
今度聞いてみるか。
著書「世救の鏡」
「かつて、世界を懲らしめようとする悪がいた。
その悪を倒そうと立ち上がった男が1人!
名を「サリア=ヴァイス」
冒険者パーティ「世救の鏡」のリーダーである。」
これは、
サリアさんが主人公の童話か……?
世の中色んな本があるんだな……
さて、アリスは何を読んでるかな。
「アリス、どんなのがあった?」
「これ見て!この辺りで取れる鉱石の本!
夜城さん好きそうだよね!」
アリスは笑顔で本を差し出してくれる。
なんて可愛いのだろう。
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昼過ぎ
俺らは図書館を後にし、村外れの喫茶店にいた。
俺とアリスはサラダサンドとクリームソーダをつまむ。
ふと窓の外を見ると……
あれ、見た事ある人がいるな、
「あれ、玲二さんじゃない?」
「そうだな、玲二さんだ。またお手伝いかな。」
走りながらネコを追いかけてるぞ……
本当に何してるんだ。
「この後はどこ行きたい?」
「ウィンドウショッピングしたいかな、
近くの店で綺麗なネックレス見つけたんだ〜」
そう言うアリスはほっぺにクリームが付いている。
「?どうかした?」
「いや、ほっぺにクリームが付いてるから、
可愛いなって。」
あれ、顔が真っ赤になった。
「は、恥ずかしいからもっと早く言ってよ!
もう……」
アリスが頬を膨らませている、
リスかな?
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昼下がり
露店でアクセサリーを見ている光とばったり会った。
「あ、お兄ちゃんにアリスちゃん
2人もアクセサリー見に来たの?」
「うん!ここの店可愛いのばっかだよね!」
キャッキャウフフ
兄として微笑ましい限りだ。
数十分後
「ねぇ暁斗、買って欲しいネックレスがあるんだけど……」
アリスが指さしたのはカーネーションの形をしたネックレスだった。
もちろん即決で買わせてもらいますよ。
男なので。
「ふふっ、ありがと!一生大切にするね!」
今日はおそらく、一生忘れられない日になった。
カーネーションの花言葉は「深い愛」




