32話 ドラギア王
うそ、だろ?心臓が無い?
あ、なんか意識が遠のいてきたかも……
コンコン
部屋のドアがノックされる
「あ、ど、どうぞ。」
さっと服を戻す。
見られたらまずいと思うし、
「失礼します、暁斗様、お気分どうですか?
すいませんでした、私が手合わせを申し込んだばかりに。」
マリーさんだった。
「いえいえ、頭を上げてください!
俺がよく分からない技を使ったばかりにこうなってしまったので。」
「あ、その事なのですが、
ドラギア王が暁斗様をお呼びになっていました。」
あれ?俺殺される?
心臓が無いのってそういう事?
「わ、分かりました。」
俺が同様していると、横からアリスが声を掛けてきた
「暁斗、大丈夫?
無理に行かなくても……」
「いや、行くよ。
禊だと思って、ね。」
俺たちは部屋を後にした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ドラギア城最上階にて
俺はとてつもなくデカイ扉の前に立っていた。
「どうしよう、足の震えが止まらない。」
「わ、私も……」
「準備はいいですね?では入りますよ。」
コンコンコン
「入れ」
ギィィ、と音をたてて扉が開く。
そこには、王座に座った人物と、
真奈、サリアさん、夜城さん、光が居た。
なんだ、みんな居るのか。
安堵感で心配が少し消えた。
「はじめまして、だったな?
俺の名前はアルト・ドラギアスだ、
よろしく。」
あれ、思ってたよりもフラットな口調だな。
「お、お初にお目にかかります。
天方暁斗です。」
「同じく、アリス=リベルです。」
「そう畏まらなくてもいい、気楽にしろ。」
なんか、優しそうだな
「丁度お前について話していた所だ。
暁斗、お前を呼んだ理由は2つ。
聞きたい事と頼みたい事があるんだ。」
「なんでしょうか。」
「まず聞きたい事だが、暴走する前の事を覚えてるか?」
「確か、神撃スキルを獲得しました。
って聞こえて、そのスキルを使ってみたんです。」
「そのスキルの名は?」
「『亡滅の記憶』です。」
「ほう、記憶か。
やはりお前は世界樹と何らかの繋がりがあるみたいだな。」
やっぱりそうなのだろうか。
全くそんな感じはしないけど……
「次に、頼みたい事だな。
お前には、その力を制御出来る様になってもらいたい。」
うーむ、そう来たか
「あの、具体的にはどうやって?」
「身体と全能力の強化、
あと俺の考えた試練をやって貰う。
試練は3つ!
暁の力を手に入れる事、
三大聖霊の試練をクリアする事、
勇者になってもらう事だ!」
多い多い
いきなりそんな事言われてもな、
まぁ最初から力を付ける為にやって来たんだ!
とことんやってやる!
「分っかりました!
やってやります!」
「ははっ!いい返事だな!
あ、それと、お前の心臓は俺が保護しとくから安心しろよ?」
……へ?
ドラギア様はフランクな神様(王様)




