26話 止天廻水
スカイクルーの船内には乗客が10人乗っていた。
それぞれに小さな個室が与えられている
「広いですね」
「あぁ、俺も乗るのは3回目だが、ここの景色が銀河一美しいと思うんだ。」
「俺も本当にそう思います」
言葉など必要無い、
当たり一面に広がる星々は美しかった
「ん?あの水色の惑星なんですか?」
「あぁ、あれは「地球」だな」
地球
聞いた事がある。
人類の祖
全ての始まりの惑星だとか
だが、数千年前の戦で文明が滅亡
発展し過ぎた文明が原因なんだとか
その戦から逃れた人類が創った文明がオラリス
それを皮切りに全銀河の惑星の発展が始まったのだとか
「あれが始まりの惑星だ。
1度は行ってみたいよな」
「そうですね。」
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暁斗たちが何かを悟ったような顔をしている……
「夏音さん、あれなんですか?」
「人類の境地だよ……」
「はぁ、
それにしても絶景ですね。」
「そうね、もっと身近にあったらいいのに」
キィーーーーン
ん?
なんの音だろう?
「アリス、ここに居て。
ちょっと行ってくる」
「あ、わかりました」
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キィーーーーン
ん?
なんの音だ?
「暁斗、行くぞ」
「……!はい!」
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スカイクルーの一室
扉を開けると、そこには黒髪ロングの女性が刀を構えて立っていた。
「ん?どうかしました?」
「それはコッチのセリフなんだが、」
「ふぅん、貴方達、"今の”が聞こえたんだ。
あれ、よく見たら神王さんか。」
なんと言うか、
ふわふわしてる……?
「なぁ、今のって「外」の音だろ?」
「そうだね、安心して?
敵ではないから。」
「証明出来るモンは?」
外ってなんだ?
スカイクルーの外、宇宙空間か?
「んー、世界樹を確認してもらってもいいよ?」
「そうか、ならいいんだが
ドラギアには何しに行くんだ?」
「会いたい人がいてね。」
会いたい人?
わざわざドラギアに?
「分かった。互いに探り合うのはやめにしよう」
「そう言ってもらって嬉しいよ。」
「はぁ、戻るぞ」
「ちょっと待って!」
「何かまだあるのか?」
「男の子の君、君だけ残ってくれる?
話したい事があるの。」
俺に?
なんだろう、ナンパかな
「分かった、先に帰ってるぞ。」
サリアさんと夜城さんが戻って行ってしまった
男女2人、何も起きないハズも無く……!
天地は止まり、水は廻る




