24話 進め
「「聖龍王国」に行かないか?」
サリアさんに提案されて、俺たちは固まった。
「聖龍王国って、あの?」
「あぁ、聖龍王国ドラギアだ。」
『聖龍王国ドラギア』
この世界において、唯一神のいる国だ。
惑星の名前は「トラピクス」
オラリスからそう遠くない位置にある。
「なんで急に?」
夜城さんが怪訝そうに聞く。
「強さを求める為だ。
そう警戒するなよ、お前らにとっても悪い話じゃないはずだ。」
サリアさんが座り直して真面目な顔になった
「まず、暁斗は強くなりたいんじゃないか?」
「まぁ、そうですね。仲間を守れるぐらいの力は……」
「あー、悪い、ごめんな、ちょっとデリカシー無かったよな。」
侍の死体は回収して、俺たちで埋葬した。
その時の気持ちはこの先も忘れないだろう。
俺は強くなると誓ったのだ。
「いえ、大丈夫です。
修行するって意味では俺は賛成です。
強くなる覚悟は決めたつもりなんで。」
「ありがとう、
もう1個理由があるんだが、
アリス、お前だ。」
「え、私ですか?」
アリスが意表を突かれた顔をしている。
「あぁ、前に真奈と話した事を覚えてるか?
ラヴェイクを殺すって話だ。」
「あ、はい、もちろん覚えてます。」
「ラヴェイクが封印されている地の入口がドラギアにあるんだよ。」
「え!?それって神の地の入口があるって事ですか!?」
「そういう事になるな。
あんま口外するなよ?極秘なんだから」
「あ、そうですよね。」
あのアリスがテンション上がってる。
珍しいな。
まぁ俺も口を大きく開けてるんだが、
「つまり、アリスはラヴェイクを殺せるし、暁斗は勇者になれるしで、一石二鳥だって訳だ。」
んーーーー????
俺が勇者???
聞いてないぞー?
「ちょっと待ってくださいよ!
聖剣の位置分かってるんですか!?」
「あぁ。」
「あぁ、って……
そもそも俺に勇者になる資格なんて無いですよ、」
「その為に修行するんだよ。
なりたくないのか?勇者」
「そりゃなりたいですけど……」
いきなりそんな事言われても、って感じだ。
「アタシは賛成〜」
「夜城さん!?」
「だって、アンタ勇者に憧れてたじゃん。
何?なりたくないの?」
「なりたいですよ!
分かりましたよ!ドラギアに行って修行しますよ!
強くなって勇者になります!」
「よく言った!やっぱり暁斗は違うな。
なんと言うか出来が違う。」
「サリアさん、おだてても何も出ませんよ。」
こうして俺たちは、聖龍王国ドラギアに行く事になったのであった……。
1章終了




