22話 総力戦
魔王軍前線での総力戦が始まった。
俺たちのパーティは7人
クロノトスと戦っているのが、
俺、サリアさん、ウヴァルの3人。
光、アリス、夜城さん、玲二さんは、
周りの魔物と戦っている。
玲二さんは転移させる為の魔力を温存するため、
技を制御して戦っているらしい。
そうは思えない程強い。
ウヴァルはなぜか腕が4本生えている。
ラクダ頭で腕4本、控えめに言ってキモすぎる。
上の左右の腕で大剣を二刀流にして戦っているのだ。
初めて会った時よりガタイもよくなってる気がする
ウヴァルが大剣でクロノトスを怯ませて、
俺とサリアさんが叩きのめす作戦だ。
だがまぁ、上手く行かない。
怯む時間が短すぎるってのもあるが、
大剣なので、振りかぶる時間が長いのだ。
しかも、クロノトスは魔術を使って距離を取ってくる。
一筋縄では行かなかった。
「「幻魔豪炎」!!!」
「くそっ!無闇に近づけねぇ!」
「まずはあの魔術をどうにかしないとな、」
「我が蹴散らしてくれる!!!」
ウヴァルが突っ込んだ
「くっ、悪魔風情が!」
「「弾滅斬」!!!」
ウヴァルの大剣がクロノトスの左腕を切り落とした。
「おお!ナイスウヴァル!」
「チッ!その程度で止められると思うな!」
腕が一瞬にして再生した。
「はぁ!?反則だろ!」
「貧弱な人族とは違うのだ!
「幻魔剣」!!!」
侍を一突きにした技だ。
ウヴァルの体に刃がめり込む。
俺は足が怯んだ
「ウヴァル!!!」
「ふんっ!心配無用!我にこの程度効かん!」
よかった、トラウマになりそうだよ
「忌々しい奴らめ……!
全軍!こいつらにかかれ!」
「暁斗!気をつけて!」
後ろを見ると、夜城さん達の間をすり抜けて、魔物が俺たちに向かって走ってきている。
やばい、逃げ道が無い!
「暁斗に手を出すな!!!
「破壊者」!!!」
辺りが薄紫の光で溢れる。
目を開けると、魔物が1匹残らず、消滅していた。
「はぁ、はぁ、うっ……」
「アリス!!」
アリスが倒れそうになっていたところを支える。
「はぁ、役に、たて、て、よかっ、た」
アリスが気絶した。
「夜城さん!アリスを頼みます!」
「分かった!」
なぜアリスが破壊の力を制御出来たのか、
おそらく俺が内宮真奈と戦った時と同じ様な状態だろう。
感情の高ぶりか何かによって起こった能力なのだろうか、
今は考えても分からないが、アリス作ってくれたこの状況を生かさなくては。
「な、なぜだ!ふざけるな!!!
こんな事があっていいと思ってるのか!」
クロノトスが半狂乱になっていた。
「おぉー怖い怖い、冷静さってのは大事だぜ?」
サリアさんが挑発している。
「ま、その方がこっちにとっては好都合だがな。
俺の一撃、お見舞いしてやるよ!」
辺りの魔力が吸い寄せられる。
一瞬にして空気が変わった気がした。
『神聖なる剣の神、刃の神よ、
混沌の光と闇よ!我が刃に従い、力を授けたまえ!
刃は、正義の名の元に!
「神刃一閃」!!!』
「ぐわああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
間近で見るサリアさんの一撃は圧巻だった。
サリアさんと共に刃が光ったと思えば、次の瞬間にはクロノトスが切られていた。
流石は神王と言うべきか。
ここに、総力戦は閉幕した。
サリアさんが使ったのは神王技と呼ばれる技。
神王全員が使える、最強の攻撃。




