21話 死闘
サリアさんに誘導されて進む事、数十分。
凄まじい魔力量の敵と戦っている魔王討伐侍の姿を見つけた。
侍は血だらけだった。
「助けにいくわよ!」
夜城さんがそう言った次の瞬間……
「……は??」
侍の体が盾ごと貫かれた。
敵の刀によって。
倒れる寸前、悲しそうな目をした侍と目が合った気がした。
「あああぁぁぁ!!!!」
俺は後先構わず、敵に向かって走り出した
人はこんなにも呆気なく死ぬのか
ふざけんじゃねぇ
絶対に許さねぇ
「暁斗!待て!」
誰かが俺を止める。
なんでだよ、止めるなよ
「……?なんだ貴様」
俺の攻撃を難なくかわす。
「こいつの仲間か……
魔王様の足元にも及ばんゴミめ、
消え去るがいい!「幻魔豪炎」!!!」
熱い、苦しい。
「ふざけんじゃねぇ!お前が!侍を!!!
死ね、死ねぇ!」
「くだらん友情など捨ててしまえ、
戦に情けなど無用!」
刀が激しく交差する。
俺は涙と血でぐっちゃぐちゃだ。
きっと酷い顔をしてるんだろう。
「愚か、実に愚かだ……
もういい、死ね。」
敵の刀がすぐそこにあった。
あ、死ぬ
俺は目を閉じた。
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キィィン
刀と剣の交差する音がした。
「暁斗!少しは仲間を頼ったらどうだ?!」
目を開けると、そこにサリアさんが立っていた。
仲間……
そうだ、なんで1人で突っ込んだんだろう。
感情に任せ過ぎた、冷静になるべきだった。
いや、冷静になどなれるか。
仲間が死んだんだぞ、
「くだらん、実にくだらん。
立ち向かうのならば貴様から斬り殺してやる。」
「俺はサリアだ。
お前の名はなんだ?」
「騎士道があるみたいだな。
俺の名前はクロノトス!
魔王様の従者にして、魔王軍を率いる者!」
そうか、こいつが大将か。
許さねぇ、絶対に……
「落ち着け、暁斗!
お前が冷静にならなくてどうする!」
「……!ご、ごめんなさい。」
なぜだろう、サリアさんには説得力がある。
「ふん、貴様ら全員かかって来るがいい!
相手してやる!」
その瞬間、空から何かが降ってきた
「我、参上!!!
契約に応じて、ウヴァルがやって来てやったぞ!」
ラクダの様な頭をした悪魔、
ウヴァルがそこに居た。
「な、ウヴァル?お前、どうして……?」
「うん?言ったでは無いか!困っていたら助ける、と。
命を助けてもらったからなぁ!」
ふと見ると、クロノトスの顔が歪んでいた
「貴様、悪魔のクセして魔王様に楯突くのか!!」
本来、悪魔という生き物は魔大陸に住んでいるのだ。
「魔王だろうがなんだろうが関係ない!
命の恩人がピンチなら駆けつける、それが普通だろう!」
こいつ、いい悪魔だな。
水あげただけだけど……
気がつけば、俺たちは大量の魔物に囲まれていた。
「やるしかないみたいね。」
「お兄ち゛ゃん、切り替えでぐよ!」
涙でぐっちゃぐちゃな光と顔が合った。
全く説得力が無いな……
「よし、やるか!」
「全員まとめてかかって来い!!!」
総力戦が始まった。
誰もが忘れてたであろうウヴァル
武器紹介
暁斗の武器
・紅炎丸
夜城さんが作った名剣、
様々な能力を持っている。
光の武器
・聖霊剣「ロッテス」
かつて、迷宮で死にかけた時に、精霊から職業と共に授けられた物。
とてつもない力を秘めている。
アリスの武器
・魔導剣「ブレイクアウト」
アリスの破壊の力を魔法として使う事が出来る剣。
夜城さんが1ヶ月かけて作った。
夜城の武器
・業炎槌
世救の鏡の時代から使っている愛用品。
神聖武器の1つ
サリアの武器
・神剣「ルーヴェション」
世界にも数える程しかない、神剣の1つ。
装備者の魔力と技量によって成長する。
玲二の武器
・魔導杖「理の眼」
政府によって、転移魔術師に送られる魔導杖。
装備者の実力を最大限まで引き上げる。
内宮真奈は様々な武器を持っているため、
特定の武器は無い。




