13話 内宮真奈
フィヴェリアの最高裁判官「内宮真奈」
フィヴェリア随一の名家「内宮家」に生まれた、
ご令嬢だった
生まれながら、世界樹に接触出来る神子として称えられてきて、物心がつく頃から正義感が強く、神子という事以外は普通の女の子だった。
箱入り娘として扱われてきた為、色恋にはめっぽう疎く、恋バナという物に強い憧れがあったとか
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私たちは今、意識空間で恋バナをしていた。
「えー!アリスちゃん好きな人いるんだー!
キャー!」
「ま、まぁ、出会ったばっかなんですけどね、」
なぜこんな事になったのか
自分でもちょっと恥ずかしいな、
「時間なんて関係ないよ!大事なのは気持ち!
多分だけど!」
「あの、恋バナとか好きなんですか?」
恐る恐る聞いてみた
「アタシさ?友達って出来た事無いんだよね〜。
なんか生まれた時から丁重に扱われてきてさ?
恋人どころか友達すらいなかったんだ。」
それはなんと言うか、
可哀想では無いだろうか
私もつい最近まで孤独だったから痛いほど分かる
「じゃあ、私たちお友達になりませんか?」
真奈さんの目が光った
「ほんと!?」
やったやったと飛び跳ねている
子供みたいな人だな
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「こほん、それじゃ、破壊の力を完全に制御出来る様になる方法について助言します。」
先程とは雰囲気が全く違う
お仕事モードだ
「ごくり……」
「その方法とは、
破壊の神「ラヴェイク=リベル」を殺す事よ」
ラヴェイク=リベル
破壊の象徴とされる神、暴君と恐れられている
「ラヴェイクは今封印されてるんじゃなかったんですか?」
「敬語じゃなくていいわよ、
もうワタシたち友達でしょ?」
「あ、うん!」
真奈さんは一瞬嬉しそうな顔をして、すぐにキリッとした顔に戻った
「ラヴェイクはね、初代勇者に封印されてからずっと自身のDNAを人間に付与してきたのよ。
おそらく貴方はそのDNAが体中に巡っているんでしょうね、破壊の忌み子は珍しいけど貴方が初めてでは無いのよ」
「私以外にもいるんですか!?」
思わず立ち上がってしまった
「えぇ、他はみんな処分されてしまったけどね、
貴方にはそうなって欲しくないの!
だから一緒にラヴェイクを倒さない?」
「それで真奈さんにはどんな得があるの?」
「破壊神を殺すのは神王共通の任務の1つなの。
それと、貴方を神王に引き入れたいって思ってるわ」
やはりそうなのか。
私にそんな力があるのだろうか
「やっぱりそうなんですね、
力を制御したいとは思うけど神王になるのは少し考えさせてくれませんか?」
敬語に戻ってしまった
少し口調が強かっただろうか
「えぇ、分かったわ、
中央大陸に着いたら冒険者ギルドに寄ってもらっていい?遣いを出しておくわ。」
私たちが中央大陸に向かってる事を知ってるのか
世界樹にアクセス出来るというのは本当なんだな
「うん、分かった。
今日はありがとね!」
「急なのに話を聞いて貰って、
こっちこそありがとう。
それじゃ、またね!」
こうして、夜の密談は終わったのだった
またね〜
またね〜
またね〜




