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Lost memory Your life   作者: わかめかめ
1章:旅立ち編
12/43

10話 破壊

気づいた時には遅かった


ベッドが壊れた

アリスの目が血走る

カラダ中に紫色のヒビが入る


この旅はアリスには負担だったんだ

どうする

どうすれば……!


「アリス!しっかりしろ!」

とりあえず距離を取らなければ……


「『荒暴風バーストウィンド』!!!」


よし、風魔法なら近づけない

でも長くは持たない



「『零下氷結(アイシクルブリザード)』!!!」

アリスの手を氷魔法で固定する


気が進まないが、一旦気絶させるしかない

「ごめんね、暁斗……」

謝るな、お前は悪くない


剣の柄で首裏を突く

アリスは気絶した


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


部屋を元通りにしてアリスをベッドに眠らせる

やっぱり無理し過ぎたのだろうか


旅を甘く見ていた

南大陸を旅しただけで過信していた

アリスにはペースが早かったんだ

起きたら謝らないとな


━━━━━━━━━━━━━━━━━


やけにリアルな景色

だが一瞬で夢だと分かった

またあの夢だ

暁斗達に出会ってからは見ていなかったのに


忘れてた頃にやってくる

本当に趣味が悪い

ようやく忘れられたと思ったのに


私はどうやってもこの悪夢からは逃れられないんだ


"何か”が追いかけてくる

逃げても、逃げても

逃げ場など無いと言わんばかりに


もうやだ

いっそ死にたい


刹那

視界がブレた


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


目が覚めると円柱形の密閉された空間にいた

否、目は覚めていない

意識が切り替わったのだ


「初めまして、よね?」

後ろから声を掛けられた


気配がしなかったからびっくりした

私以外に誰かいる?


「ごめんなさい、

意図的に貴方をこの空間に呼び出してるの

私の名前は内宮真奈、よろしくね?」

「あ、アリス=リベルです

真奈さんは私になんの用ですか?」


「あんまり混乱してないのね?

よく見たら酷い顔してるわね?

よく寝てないの?」


「まぁ、その、本題は?」

決して混乱してない訳では無い

情報が処理しきれていないのだ


「単刀直入に聞くわ

破壊の力を無くせるって言ったらどうする?」


「……は?」

呆気に取られた

本当にそんな事が可能なんだろうか


「もし、本当に力を無くせるならなんでもしますよ」

「よし、じゃあ私に協力して欲しいの

取引よ、ワタシの味方になってほしい」


「味方?そもそも貴方が誰なのかも

分からないんですけど……」


「あー、ごめん、時間が来ちゃったみたい

また明日、この空間に呼び出すから!」


「え?ちょっと!」


景色が光に包まれて意識が覚醒していく

何も無い空間にまたね〜という言葉がエコーになって聞こえていた


またね〜

またね〜

またね〜

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