9話 サウスポート
俺達は南大陸最大の港町にやってきた
サウスポートだ
「今日はもう遅いし明日朝イチの船で行く事にしよ」
夜城さんの提案で今日は宿で泊まる事にした
とは言ってもまだ時間は早い
出店でも見て回ろうかな
「アタシは宿をとってくるけど、
アンタ達はどうする?」
「俺は出店でも見て回ろうかと」
「じゃあ私も行くー」
光も付いてくるらしい
珍しいな
「私は夏音さんと宿で休んでるよ」
アリスには少し過酷だっただろうか
俺達はそこで一旦別れた
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「ふわぁ〜!かっわい〜!お兄ちゃん!
これ買って!」
光が指さしたのは黄色の宝石が入ったネックレス
光属性の威力を上げる魔道具らしい
「んー、高いけど、まぁご褒美として買ってやるよ」
「やったー!お兄ちゃん好きー!」
「はいはい」
普段は無口な光だが、2人きりになったらいつもとは違う性格になる
そう、光はブラコンなのだ
最近は落ち着いてきたが、最初の頃はやばかった
なんと"夜這い”をしてきた事があるのだ
あの時は流石の俺もヤバいと思った
まぁ落ち着いてきて良かったな
今も腕を組んでるのだが
「兄弟かい?仲良いねぇ、少しまけとくよ」
割と得する事が多いから嬉しい誤算だ
「どう?似合ってる?」
「あぁ、可愛いよ」
会話だけ聞くとバカップルみたいだな
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腕を組んだまま宿へ行くと夜城さんの顔が引きつっていた
「なんですか?顔になんか付いてます?」
「いや、お前もシスコンだよな、」
「いやいや、妹を甘やかすのは兄の義務ですから」
「そうか……、」
今度は呆れた顔をしている
一体なんなんだよ
「一部屋しか取れなかったけど、まぁ野宿に比べたらましでしょ、
暁斗もアリスに手は出さないようにね?」
「出しませんよ、獣じゃあるまいし」
「私には手を出してもいいんだよ?」
「家族に手出す訳無いだろ」
膨れていた
「そう言えばアリスは?」
「先に寝てるよ、よっぽど疲れたんでしょ」
やっぱりアリスには少しキツかったかな
もう少し体力作りした方が良かったな
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夜城さんは光と飯を食べるらしいので俺だけ部屋に行く事になった
光は俺と飯食ったのによく食べられるな
寝てるアリスを起こさない様に静かにドアを開ける
部屋に入るとアリスと目が合った
「ふふ、おかえり」
寝てなかったのだろうか
「なんか眠れなくてさ、ちょっと話さない?」
「あぁ、そうだったのか
気が済むまで付き合うぞ」
暗いからだろうか
いつもより可愛く見える気がする
「私さ、こんな風に誰かと冒険したの初めてなんだよね、色んな敵にも会ったけど楽しかったな」
なんだろう
胸騒ぎがする
「だけどさ、もう耐えられそうにないんだ、」
アリスが息を荒くする
「ごめん、ちょっと手荒にするね……」
違う、そういうのじゃない
気づいた時には遅かった
そういうのじゃないです
ごめんなさい




