プロローグ:始まり
XXXX年
ここは銀河一の発展都市「フィヴェリア」
俺はこの街で冒険者をしている
俺の名前は「天方暁斗」
今日は仲間と森に魔物討伐の依頼をしに来た
「なぁ、本当にこんな所に魔物なんかいるのか?魔物どころか動物すらいねぇぞ?俺様は強いヤツと戦いてぇんだよ」
こいつは「魔王討伐侍」
変な名前だがもちろん本名では無い
この世界で一般的に冒険者というものはギルドに登録された「冒険者ネーム」という物で互いに呼びあっている
つまりコイツの冒険者ネームは"魔王討伐侍”なのだ
たまたまギルドで仲良くなって一緒にパーティを組んでいる訳だが実は本名を知らない仲なのだ
コイツの職業は星盾だ
盾士のジョブの中でも上位の冒険者しかなれないAランク盾士が星盾と呼ばれている
「動物が1匹もいないのは魔物から逃げたからでしょ?侍って戦いが始まったら強いけど頭悪いよね〜」
コイツの名前は「天方光」
俺の妹だ、ジョブは「聖霊剣士」
昔、迷宮の中で死にかけた時に聖霊から授かったジョブだ
命に関わる大きな出来事があったら稀に聖霊や悪魔からジョブを授かる事があるらしい
その中でも聖霊剣士はレアな物らしく、銀河一の発展都市であるフィヴェリアにも1000人程度しかいない
ちなみに俺のジョブは「勇剣」
剣士ジョブの最上位ランクしかなる事が出来ないジョブなのだ
しかし、剣士は数が多いのである
つまるところ「勇剣」は数が多いのだ
決して実力がない訳では無いのだがありふれているのだ
だが唯一「勇者」ジョブになれるという事で人気が高い
まぁここ1000年は勇者が現れていない事から一部からは外れジョブとか言われているのだが
勇者は今まで1人しか現れていない
その勇者も魔王を倒せずに終わったのだから外れと言われても無理はない
しばらく歩いた俺らは開けた場所に着いた
「少し休憩してくか?」
「おいおい、魔物1匹も倒してねぇだろ?俺様は先に行くぞ」
「私はおにぃと休憩してくから、侍だけで行ってらっしゃい」
侍はツレない顔をして1人で行ってしまった
しばらく休んでいると侍が形相を変えて走って帰ってきた
「おい!なんか、なんか!魔物みたいな少女がぶっ倒れてたぞ!!!」
言っている意味が分からなかった
「悪魔とかじゃなくて?人間の女の子なのか?魔物みたいってどういうことだ?」
「全身にヒビが入ってんだよ!」
ますます意味が分からない
木かなんかと見間違えたのではないかと言っても聞く耳を持たないので仕方なく少女が倒れていたという場所まで行ってみた
そこで俺達は出会ってしまったのだ
人間にも魔物にも当てはまらない「忌み子」に
ギルドの職業一覧書の一節
「勇者」になる条件
・神の地と呼ばれる場所(未発見)にあるとされる聖剣(未発見)を所持している事
・職業「勇剣」である事
初代勇者は聖剣を未来に託したと言われている